スタートレックIIの”The Wrath of Khan”を観ました。オリジナルのメンバーベースの映画版第2作です。お話は、ファーストシーズンの”Space Seed”を元にしたもので、そのエピソードでは優生学によって肉体的にも知的にも優れた形で作り出された人々が戦争を起しますが敗れて、宇宙に新天地を求めてコールドスリープ状態で宇宙を彷徨っていたのをエンタープライズ号が発見して彼らを蘇生させた所、一行のリーダーであるカーンがエンタープライズ号を乗っ取ろうとし、結局敗れて、カークによってある未開拓の惑星に島流しにされる、という話でした。そのカーンが流された星は15年後に隣の惑星が爆発して軌道が変わったため、生物の住むのが非常にタフな星に変わり、カーンの奥さん(元連邦所属の人類学者)も死んでしまい、そのせいでカーンはカークを深く恨んで復讐の機会を探っていました。色々あってカーンは宇宙船リライアントを乗っ取り、エンタープライズ号に不意打ちの攻撃を仕掛け成功します。等々で途中は省略しますが、最後はエンタープライズ号の攻撃でほぼ破壊されたリライアント号でカーンがジェネシスという装置の自爆装置を作動させ、ワープエンジンが攻撃で使えないエンタープライズ号が逃げられないという状況で、スポックが強い放射線の下で反物質エンジンを修理し、エンタープライズ号は間一髪助かりますが、スポックが死んでしまいます。カーク、スポック、マッコイの3つのキャラクターが揃ってこそオリジナル・シリーズではあり、このままでは次の映画は作れなくなりますが、トレッキーが強い抗議があって製作会社が復活を約束していたということで、次の映画版はスポックが復活する話になります。この映画、一般受けは良く興行成績も良かったみたいですが、スターウォーズとかクリストファー・リーブのスーパーマンとかの単純明快なSFが好まれていた時代なので、そういう影響を強く感じ、深みはあまりなかったように思います。まあ創世記マシンというアイデアは面白かったですが。ちなみにそのマシンを開発した女性がカークの昔の恋人でカークの息子も登場します。
スタートレックIIの”The Wrath of Khan”
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