棚卸しで久し振りに聴いてみたAT-33ML/OCCが非常に良かったのですが、このカートリッジはもう1000時間近く使ったものなので、長くは使えません。それで現役のオーディオテクニカのカートリッジでこのAT-33ML/OCCの仕様に一番近いAT33PTG/IIを結局ポチりました。この2つの違いはカンチレバーの材質で、ML/OCCがベリリウム、PTG/IIがボロンになっています。ベリリウムの方が比重は小さく振動系の軽量化にはいいんですが、ベリリウムは毒性があるため使えなくなったということのようです。まったくオーディオ投資は、これが最後!と思ったのが4~5回あります。いつまで続く泥沼…
音質はAT-33ML/OCCの方が使い込んでいただけあって何とも言えないまろやかさが出ていましたが、それに比べるとAT33PTG/IIはまだちょっと硬いです。まあエージングが進むと良くなるでしょう。なおAmazonでの価格は¥61,939で、かつての価格の1.5倍くらいになりますが、仕様を考えると現行の他製品に比べてCPは高いです。要するに前も書きましたが、オーディオテクニカも他社も1990年頃ぐらいまででMCカートリッジの技術は完成していて、後はバリエーションを付けてるだけかと。長岡鉄男はこのPTG/IIの一つ前のPTGについて、ほとんどのソースでビクターのMC-L1000(長岡鉄男が当時レファレンスで使っていたカートリッジ)に遜色ない、と評価しています。(1997年のFM Fanのダイナミック大賞です。)
オーディオテクニカのAT33PTG/II
返信