スタートレックのファーストシーズンの”Errand Of Mercy”

スタートレックのファーストシーズンの”Errand Of Mercy”を観ました。出ました!ここで地球連邦の宿敵であるクリンゴンが登場です。昔NECのPC-8001のN-Basicで書かれたスタートレックゲームをやっていた者としては実に懐かしい感じです。ストーリーは、地球連邦とクリンゴンが一触即発の状態になり、エンタープライズ号はクリンゴンの宇宙船から突然攻撃を受けますが、すぐにカーク船長はフェイザー砲による反撃を命じ、首尾良くクリンゴンの宇宙船を破壊しました。エンタープライズ号の緊急の任務は、クリンゴンの前線基地にされる可能性が高いオルガニア星へ行って、その星をクリンゴンから守ることでした。オルガニア星は、地球に比べるとはるかに低いレベルの文明で止まってしまっている原始的な人々と地球からは思われていました。しかし、カークとスポックがオルガニア星に降り立ってその星のリーダーに用事を伝えますが、リーダー達は地球の援助は不要でクリンゴンの襲来もまったく問題が無いと言います。そうこうしている間にクリンゴンの部隊がオルガニア星にやって来てしまい、カーク達は取り残されてしまいます。オルガニア星の人は二人にオルガニアの服を与え匿います。しかしやってきたクリンゴンの司令官コルは、平和主義的で反抗心が感じられないオルガニア星の人より、カークの面構えが気に入り、自分の基地に連れて行きます。一方スポックはクリンゴンのマインドスキャナーで正体を探られますが、ヴァルカン星人の持つ心理的バリヤーの技術で危機を乗り切ります。カークとスポックは次に、夜間にクリンゴンの基地に忍び込み、そこの弾薬を爆破します。しかしその行為はオルガニア星人の不興を買い、二人のフェイザーは取上げられてしまいます。そしてそこにやってきたコル司令官に対し、二人の本当の名前を曝露します。二人は捕らえられ、12時間経つとカークはマインドスキャナーで知っていることをしゃべらされてしまいます。しかし突然牢の中にオルガニア星のリーダーが現れ、二人を救い出します。激怒したコルは二人を返さないと、オルガニア星の人を200人ずつ殺すと宣言します。カークとスポックはフェイザーを返してもらい、再び敵基地に乗り込んで一度はコルを拘束しますが、クリンゴン人は誰でも四六時中監視されており、そのため2人はクリンゴンの兵士に囲まれます。そこにまたオルガニア星の人達が現れ、地球人達とクリンゴンの両方で、全ての兵器の温度が350℃になり、エンタープライズ号もクリンゴンの宇宙船も全ての攻撃が出来なくなります。実はオルガニア星の人達は地球人やクリンゴン星人よりもはるかに先に進化していて、すべての暴力を否定して生活しており、また見た目もカーク達が見たのは幻影で、実際は高次エネルギー体でした。結局オルガニア星人によって、地球連邦とクリンゴンの間の戦争は無理矢理停止させられます。最初はオルガニア星人に対して完全に上から目線だったカークが最後は向こうの方がはるかに上だと思い知らされて、苦虫をつぶしているのが中々面白いです。

「巨人の惑星」の”Shell Games”

「巨人の惑星」の”Shell Games”を観ました。ある漁師の一家が銀行から借金をしていてそれが返せなくなり、2週間後には家も店も全て銀行に取られてしまいます。そしてそこの一人息子は耳が聞えませんでした。そしてその子が地球人達を偶然捕まえ、あろうことかスピンドリフト号の場所まで突き止められ、スピンドリフト号は漁師の家に持って行かれます。キャプテン達は夫婦の会話からその息子の耳が不自由なことを理解し、補聴器を作って提供する代わりに逃がしてくれるよう交渉します。父親が外に出かけている隙に、母親はその取引きに乗ります。しかし最初に作ったものは、巨人用としては音が小さすぎて使い物になりませんでした。しかしキャプテン達は大きな貝殻をホーンのように使う事を考え出し、今度は成功します。しかし戻って来た父親は感謝しながらも、地球人達を逃がすことは法律違反だと言います。しかし助けれた子供が父親の隙を見て、スピンドリフト号を抱えて外に出て、森の中の元の位置にスピンドリフト号を戻します。一家の借金はこの新式補聴器で特許を取れば、ということでメデタシ、という話でした。この話ではマークが、原子力潜水艦シービュー号のネルソン提督のように、あり合わせの物で何でも作ってしまうエンジニアということになっています。

スタートレックのファーストシーズンの”The Devil In The Dark”

スタートレックのファーストシーズンの”The Devil In The Dark”を観ました。あるパージウムという鉱物資源に富んだ地球の植民星で、そこの職員が一人また一人と何かの強酸のようなもので溶かされて殺され、その数が50人に達し、その問題の解決のためエンタープライズ号がやって来ます。スポックがそこで採取された球状のシリコンを見て、地球人が炭化水素ベースで出来ているように、シリコンをベースにした生物がこの星に存在しているのではという仮説を立てます。そうしていう間に今度はこの星の全てのエネルギーを発生させている原子炉が襲われ、リアクターの心臓部が持ち去られます。カークとスポックは犯人である怪物と遭遇し、強化したフェイザーでその怪物に傷を負わせます。逃げ回る怪物と再び遭ったカークは、スポックにその怪物とバルカンの手法によるコミュニケーションを取るように命じます。それはスポックの予想通りシリコンをベースにした生物で、球状のシリコンはこの生物の卵であり、その怪物はその卵から孵った子供を育てる母親でした。地球人達がその卵を5,000個も破壊したのが、彼女が地球人達を襲った理由でした。カークはマッコイを呼んで傷ついた彼女を治療させますが、それはシリコンをベースにしたセメントで傷を覆ってやることでした。結局その生物と地球人達の間には協定が結ばれ、子供達が食物としてシリコンを取るためトンネルを作るのを地球人達が鉱物の採取に利用するということになって、メデタシ、という話でした。このエピソードには、スタートレックのファーストシーズンのある種の思想みたいなものが強く現れており、良く出来たエピソードだと思います。

クライヴ・ドナー監督の「クリスマス・キャロル」

クライヴ・ドナー監督の「クリスマス・キャロル」を観ました。良くご存知の話の1984年のアメリカでのTVドラマです。
今朝のBBSのワールドニュースでTiny Timの”God bless us everyone!”という言葉が引用されていて、ちょっと懐かしくなって、AmazonのPrime Videoで見つけて観てみたものです。
高校の時に、カナダ人の英語の先生が、このお話のラジオドラマを教材として使ったので、このお話については最初から英語で触れており、Humbug!(くだらない!)とか懐かしかったです。
このお話の最後の、エベニーザー・スクルージが悔い改めてボブ・クラッチェット(今思うとこの名字は、小さなクラッチ=小さな松葉杖という意味で、タイニー・ティムのことを暗に示しているんでしょうね)の末っ子の足の悪いTiny Timの第2の父親になりました、という所がとても好きです。

巨人の惑星の”Return Of Inidu”

巨人の惑星の”Return Of Inidu”を観ました。出だしはアングロサクソン系が大好きなオカルトタッチで、地球人達が嵐の中でたまたま見つけた一軒家がまるで幽霊屋敷で、変な光が部屋の中を飛び回ったり、おかしな声が聞えたりします。実はここには、マジシャンのイニドゥが隠れていて、お化け屋敷は彼が侵入者を撃退するためのトリックでした。イニドゥは人気のあるマジシャンでしたが、ある時ステージでマジックに使った一般人を死なせてしまい、捕まり2年間の懲役になりましたが、脱走してこの屋敷に隠れていました。イニドゥは地球人達に対してお互い警察に追われている身だからと好意的で、ロリポップキャンデーを出してくれたりします。その内に若い男がこの家にやって来て、誰もいないと思って何かを家捜しし始めます。地球人達はイニドゥの装置を使ってお化け屋敷を演出し、この男を一度追い出します。しかし外でイニドゥがこの男に会って、再度この家に連れてきます。この男は実は昔のイニドゥのアシスタントで、イニドゥが持っている「魔法の書」(全てのトリックのネタを書いた本)を奪おうとしていました。そして乾杯しようとしてワインを出しますが、イニドゥのグラスの中に毒を入れます。地球人達は何とかイニドゥがそのワインを飲むのを阻止し、イニドゥにも毒が入っていることを紙片に書いて告げます。若い男はその内本性を出し、イニドゥを縛ってマジックを使えないようにします。そして実は人が死んだ事故は彼がイニドゥを犯罪人に仕立てるため仕組んだものであったことを告白します。その告白をフィッチューが上手くテープレコーダーに録音します。その内警察がやって来て、若い男がイニドゥが脱走犯であることを告げますが、その内テープレコーダーが再生され、真犯人がばれて…という話です。まあそれなりに面白かったですが、「巨人の惑星」である必然性があまり無い話でもありました。

スタートレックのファーストシーズンの”This Side Of Paradise”

スタートレックのファーストシーズンの”This Side Of Paradise”を観ました。エンタープライズ号はオミクロン・セッティの第3惑星に向かいます。そこには地球からの入植者がいましたが、3年前に強い放射線が降り注ぐという天災があり、おそらくは全員死んだものと思われていて、その調査のためでした。しかし、惑星の表面に降りたって見ると、150人くらいの生存者がおり、皆ここは天国で何を植えても問題無く育つと言います。その生存者の中に昔のスポックの知り合いレイラも居ました。レイラはスポックを愛していましたが、昔のスポックの反応は冷淡でした。ドクター・マッコイが全員の健康状態をチェックすると、教科書に載っているもっとも良い例のように、全員の状態がパーフェクトでした。しかしエンタープライズ号のクルーは、この星には動物がまったくおらず、昆虫さえも見つけられないことを発見します。スポックはレイラに野原に連れ出され、そこで百合のような花の前に立った時に、花から胞子を含む水が吹き出してそれを顔に浴びます。しばらく苦しんでいたスポックでしたが、幸福感に満ちあふれた状態になり、レイラと素直な恋愛感情を交わし合います。しかし、カーク船長の命令には従おうとしません。実は宇宙を漂っていた植物がこの星を見つけ、そこでの人間に対し、完璧な健康管理と不死の状態、および精神の安定という天国のような状態を作り出し、その代りにその植物が人間の中で共生するようになっていました。この植物はエンタープライズ号にも持ち込まれ、胞子が空調を通じて機内に拡がり全員がスポックと同じ状態になり、次々に惑星に降り立って行きます。カークだけが何故かその植物の影響を受けていませんでしたが、船内でその植物から胞子の噴射を受けカークもまた幸福状態になります。しかし、カークは船長としての使命を思い出し、強い感情を持てばその胞子が効かなくなることを発見します。カークはスポックに嘘を言ってエンタープライズ号に連れ戻し、そこでありとあらゆる侮辱の言葉(お前の父親はコンピューターだ!のような)を浴びせます。温厚で感情をコントロールしているスポックもさすがに怒り、カークと争いになります。その中でスポックはその怒りの感情により元に戻ります。スポックはレイラに自分はこの船を守る義務があるといい別れを告げます。レイラはそれに対する感情で、胞子のコントロールから元に戻ります。カークとスポックは強い超音波を発する装置を作り、それによって入植者とクルー全員を元に戻します。その惑星を去るとき、マッコイが「我々は再び楽園から追放されたのだろうか」と言い、カークは「例え試練があってもそれに歯を食いしばって立ち向かうのが人間だ」と答えます。この回では珍しいスポックのラブシーンが見られました。

「巨人の惑星」の”Rescue”

「巨人の惑星」の”Rescue”を観ました。中国の性善説の話と同じで、子供が深い井戸に落ちたら誰でもそれを助けようとする、というのと同じ話でした。いつも通りにコービックの部下が地球人達を捕まえようとしていますが、そこにたまたまピクニックに来ていた親子連れがいて、4~5才くらいの男の子と女の子がキャプテン達を見つけ捕まえようと走ってきます。ところがそこに廃坑の深い縦穴があり、二人は落とし穴のようにその中に落ちてしまいます。すぐにレスキューチームがやって来ましたが、途中に構造物があって、大人がそこに立つと崩れてしまい、下にいる子供2人が危険になります。たまたまキャプテンとダンがコービックに捕まっていたため、ヴァレリー達は子供達の母親に取引きを持ちかけ、キャプテンとダンが穴の中に降りて何とか子供達を助け出すから、その代りコービックの手から解放して欲しいと言います。しかしコービックはその取引きを拒みます。そこでキャプテンとダンは無条件でいいから子供達を助けると志願します。
子供達は何とか生きていましたが、どうやって外に出すかが問題でした。しかしマークとフィッチューがその縦穴につながっているやはり廃坑の横穴を見つけ、キャプテンとダンの所にやって来ます。そして子供達にその横穴を自力で拡げて外に出るように言います。コービッドには無線でそちらに脱出すると伝え、地球人達は元の縦穴から脱出しようとします。しかし縦穴は崩れて埋まってしまいます。やむを得ず横穴から脱出しましたが、コービッドの部下に捕まりそうになります。しかしそこに子供達を助けてもらった両親2人が立ちふさがって地球人達を逃がします。

スタートレックのファーストシーズンの”A Taste of Armageddon”

スタートレックのファーストシーズンの”A Taste of Armageddon”を観ました。非常に面白いストーリーでした。エンタープライズ号は、地球連合の外交官を乗せて、エミニアー7という星に向かっています。その目的はかつて交渉がなかったこの星との外交関係を構築することです。しかしエンタープライズ号がその星に近付くと、「それ以上近付かないように」という警告を受けます。しかしカークとスポック他がその星に転送されると、外見は地球人と同じそこの人間が、現在500年間も戦争が続いてるので、地球と外交関係を持つことは出来ないと言います。その話している間に、敵であるヴェンディカーからの攻撃を受けます。その星の司令官はその攻撃で50万人が死んだと言いますが、カーク達は何の爆発音も放射線も感じませんでした。実はその2つの星の間では、コンピューター上で戦いが行われており、何らの物理的な損害は発生しません。しかしながらコンピューターによって戦争で死んだとされた者は処分機で分解されなければなりません。その星の司令官によればエンタープライズ号のクルー全員も既に戦死しており処分されなければならないと言います。もしその処分を行わなかったことが相手方に知られると、今度こそ本物の兵器による攻撃が行われます。カーク達は捕まりますが、護衛の武器を奪って逃げ出します。しかしカークは再度捕まり、その星の司令官がエンタープライズ号に通信しようとした隙に、スコットに、司令官命令第24号を命じます。それは24時間以内にその星を破壊せよ、という命令です。カークは結局その指令を上手く脅しに使い、戦争を行っているコンピューターを破壊し、長官に相手方と和解して平和を樹立すべきことを説きます。そして地球の外交官がようやく出番が来て2つの星の間の交渉を取り持つことになります、という話です。まあ、ずっと戦争ばっかりやっているアメリカのドラマで、こういう話が作られたのも不思議です。初放送は1967年2月で、丁度ベトナム戦争に対する反戦運動が盛り上がって来た頃で、それと関係あるのかもしれません。

今頃気がついたエールの矛盾点。音さんは本当にカトリック?

今頃気がついたエールの矛盾点。音さんの実家はクリスチャンということになっていました。アキラと華ちゃんの結婚を認める時に、二人に母光子の形見のロザリオ(薬師丸ひろ子演ずる光子はいつの間にか亡くなったことにされていました)に誓わせる、というシーンが出て来ます。ロザリオを使うのはカトリックです。「長崎の鐘」の映画の中で、「カトリックの人はカトリックの人としか結婚しない」というのが出て来ました。これがどこまで正しいのか分りませんが、音と裕一が結婚する際には、どう見ても裕一はカトリック信者ではなく、大きな問題になる筈なのにまったくそういうシーンは出て来ず、また結婚後は、音が食事をする場面で祈りを捧げるシーンも出て来ず、あっさりカトリックの信仰を捨ててしまったように見えます。しかしこのシーンではロザリオに誓わせてるし…日本人の宗教に関する適当さが良く分るエピソードです。

巨人の惑星の”Target: The Earth”

巨人の惑星の”Target: The Earth”を観ました。キャプテン達が例によって犬を連れたコービット達に追いかけられていた時、たまたま逃げ込んだビルで、宇宙船の開発が行われていました。目的地の中には地球も入っていました。(地球では巨人の惑星の存在が知られていませんが、巨人の惑星では地球が存在することは公知の事実になっています。)マークは科学者達の会話を聴いて、彼らが宇宙船の制御装置の開発に苦労していることを知り、自分達が開発を手伝い、その代償に地球まで送り返してもらうことを考えつきます。キャプテンは巨人達が信用出来ないとしてそのアイデアに乗りませんでしたたが、マークとヴァレリーとフィッチューが巨人達の制御装置の開発を手伝います。しかし女性科学者がこっそりコービッドに連絡し、制御装置の開発が終ったら、地球人達をコービッドに引き渡すことを約束します。色々あって制御装置は完成したのですが、担当の科学者のボスが地球人達を捕まえようとし、科学者は約束を守ろうとして争いになり、結局マークが制御装置の自爆装置のスイッチを押し、研究所が爆発して、というお話でした。