スタートレックのシーズン2の”The Changeling”を観ました。スタートレックの映画版のどれかで、地球から宇宙人に向けたメッセージを入れた探査船ボイジャーのことを使ったものがありましたが、その原型はこれかな、と思いました。何十年も前に地球から宇宙人探査のために送り出されたノーマッド(遊牧民)が、隕石に衝突して破壊されたのですが、それが宇宙を漂う内に別の探査機と合体し、その探査機はあるエイリアンがある星に植民する前にその惑星の土を殺菌するという機能を持っていました。その結果合体した新しいノーマッドは、宇宙連邦の植民星の何十億の人々を不完全であるという理由で全て殺します。エンタープライズ号もノーマッドから攻撃を受け、シールドが徐々に破壊され、反撃で撃った光子魚雷も向こうに何のダメージも与えられませんでした。カークは何とか対話をしようとしそれに成功します。そしてノーマッドが転送されてエンタープライズ号にやって来ますが、何故かカーク船長を自分の創造主と呼びます。というのはノーマッドを作った博士の名前が何とかカークなので勘違いしたのでした。ノーマッドはウーフラが歌を歌っているのを聞きとがめ、彼女の脳をスキャンして記憶を消してしまったり、スコットを殺してしまったりします。カークがスコットを「修理しろ」と命令したため、スコットは生き返ります。そしてノーマッドは地球に戻ろうとしますが、その目的は「不完全な」地球の人々を「殺菌する」ことでした。カークはノーマッドが自分の任務は不完全なものを消滅させることだというのを逆手に取り、ノーマッドがカークを作り主と勘違いしたことをタテにノーマッドが不完全であると主張します。結局転送装置で宇宙空間に出されたノーマッドは自分自身を消去します。ってカークがコンピューターの矛盾を指摘して破壊する、って前も一度出てきました。
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「巨人の惑星」の”Giants And All That Jazz”
「巨人の惑星」の”Giants And All That Jazz”を観ました。今回は何と拳聖シュガー・レイ・ロビンソンが元ボクサーでトランペット奏者の役で登場しています!お話は実はダンがジャズトランペットが非常に上手く、元ボクサーのトランペット奏者に捕まってしまったヴァレリーとバリーを解放する条件として、ダンがジャズトランペットの吹き方をそのトランペット奏者に教え、それによってそのトランペット奏者がTVに出て人気者になり、借金を返すことが出来る、という話です。ストーリーは大したいことはありませんが、ともかく本物のシュガー・レイ・ロビンソンが出ているだけで感激します。
スタートレックのシーズン2の”Who Mourns For Adonais?”
スタートレックのシーズン2の”Who Mourns For Adonais?”を観ました。エンタープライズ号がある生物のいない惑星に向かっていると、宇宙空間に突然巨大な手が現われ、その手はエンタープライズ号を掴み、エンタープライズ号は動けなくなります。そして次に人間の顔が宇宙空間に現れ、カーク達が来るのを5000年間待っていたと告げます。その顔や衣装はギリシア神話のアポロンそのもので、実際にそう名乗ります。その星に降り立ったカーク達ですが、アポロンは5000年前と同じく崇拝を要求します。そして科学者のキャロラインを見つけ、その美しさが気に入り、衣装をギリシア風に変えて連れ去ります。彼女を愛していたスコッティが逆らおうとしますが、雷をくらって倒れます。カーク達はギリシア神話は実際にあったことで、5000年前のギリシアにアポロ達が古代ギリシアにやって来て、その超絶の力で神として崇められたのだろう、と推測します。カーク達はアポロンが力を使うと疲れて休憩するのを発見し、全員で逆らい、一人が殺されても後の人間がアポロンを倒そうとしますが、キャロラインがかばったため不発に終ります。一方エンタープライズ号に残ったスポックとスールーらは、惑星上のエネルギー源を探り、アポロンの神殿がその源泉であることを突き止めます。キャロラインはアポロンを愛するようになりましたが、カークはアポロンを冷たく突き放すように命令します。スポック達は、フォースフィールドに開けた穴からアポロンの神殿をフェイザーで攻撃し、アポロンの神殿を破壊します。力を失ったアポロンは人間達がもはや自分たちの崇拝者では無くなったことを嘆き悲しみながら消えて行きます…
しかし、キャロラインはアポロンの人間の女性への愛がいつも一時的であることは知っていた筈ですが、その辺はストーリーには取り入れられていませんでした。
「巨人の惑星」の”Collector’s Item”
巨人の惑星の”Collector’s Item”を観ました。遊び人の男が金持ちで足が不自由な自分の叔父を殺してそのお金をせしめようとする話。その金持ちの男が、音楽が出る人形のコレクターで、遊び人は鳥籠の中で音楽に合わせバレリーナの人形が踊るものを作りますが、そのバレリーナの代わりにたまたま捕まえたヴァレリーを使います。その籠に番号式の鍵を取り付け、それを開けると鳥籠の底に仕込んだ爆弾が爆発するというものです。キャプテン達がその陰謀を知り、遊び人の奥さんにそれを説明し、奥さんが叔父さんに真実を知らせに行きます。そこで真相を知った叔父さんが警察に電話しようとして遊び人ともみ合いになり、鳥籠が床に落ちてバン!で両方とも死んでしまう、というなんか嫌な後味の話でした。もうこのシリーズもかなりマンネリ化しています。
スタートレックのシーズン2の”Amok Time”
スタートレックのシーズン2の最初のエピソードである”Amok Time”を観ました。出ました、私がこれまで観た中では一番変な話で、脚本はセオドア・スタージョン(「人間以上」の作家)です。前に一度DVDのスタートレック傑作選で観ています。
いつも論理的で冷静なヴァルカン星人が一生に一度だけおかしくなって気が狂ったようになるのが、結婚相手を選ぶ時です。エンタープライズ号はアルテアで行われる儀式に参加しなければなりませんでしたが、スポックが突然ヴァルカン星での休暇を申請します。マッコイが診察した所では、スポックの体内にはアドレナリンが急に増えていて、このままヴァルカンに帰さないと死んでしまうと言います。カークは上司の命令に逆らい、エンタープライズ号をヴァルカン星に向かわせます。そこでは、スポックの許嫁が待っていて、ある儀式によって二人が本当に結婚するかが決まります。しかし花嫁候補には別の男性を選んでスポックと戦わせ、勝った方と結婚するというのを選ぶ権利があり、その女性は何とカークを指名します。ヴァルカンの掟で二人は決闘しますが、空気が薄く温度が高いヴァルカンではカークは不利です。マッコイが呼吸を楽にする薬を注射しますが、結局カークが負けて死んでしまいます…結局花嫁はヴァルカンで伝説の人であるスポックと結婚したくなく、別の男性を好きになっていて、もしカークが勝てばカークは彼女を選ばないだろうという計算で、二人を戦わせました。その説明をスポックが「ロジカルだ」と言うのがおかしいです。実はマッコイが注射したのは一時的にカークを仮死状態にする薬で、カークは生きていました、というオチです。
「巨人の惑星」の”The Mechanical Man”
「巨人の惑星」の”The Mechanical Man”を観ました。確か「原子力潜水艦シービュー号」にも同じタイトルの話があったように思います。そのタイトル通り巨人の科学者が、なんと油圧かなんかで動くロボットを作って、それが命令通り動かなくて勝手な行動をするのをエンジニアのダンが手助けして、という話です。原子力潜水艦シービュー号の時も、背中に電子部品がそのまま実装されているというチャチな人造人間でしたが、こちらのも体の中はすかすかで、うまく動かないのは絶縁不良で、ダンが絶縁テープで修理するというチープさです。結局最後は予想通りロボットが暴走して、それを作ったマッドサイエンティストを殺してという話です。ただバリーだけが、そのロボットが何故か犬のチッパーが流砂にはまったのを助けたということで、あのロボットは本当はいい奴だったんじゃないかと思う、というチープな筋立てでした。それにしてもこのマッドサイエンティスト、ロボットを作って何をさせようとしていたのかが不明です。テストでは鞍馬とかの運動をやっていましたが。
スタートレックのファーストシーズンの”Operation-Annihilate!”
スタートレックのファーストシーズンの”Operation-Annihilate!”を観ました。エンタープライズ号が惑星から惑星へと拡がって行く一種の集団的な発狂の原因を調査に、植民星デネバに向かいます。そこにはカークの弟夫妻が住んでいました。しかし一行が惑星の地表に降り立つと、既に弟のサムは死んでおり、カークとマッコイは残されたサムの妻と息子をエンタープライズ号に転送します。人々を狂気に導いていたのは、クラゲかヒトデみたいな別宇宙から来た生物で、スポックがその生物に襲われます。その生物は人間の神経システムに毒針のようなものを注入し、それが神経のあちらこちらで増殖し、人間に激しい痛みを与えることでその人間をコントロールします。スポックも支配され一度はエンタープライズ号を乗っ取ろうとしましたが、結局ヴァルカン星人の持つ心をコントロールする力で痛みを克服し、自制心を取り戻します。この生物は超高熱にも放射線にも平気で、カークはデネバの100万人の人間とスポックと自分の甥をこれ以上この生物の増殖を防ぐために破壊しなければならないということになります。しかし、デネバに着く前に、デネバの宇宙船が太陽に向かって飛び込み、それに乗っていたデネバの人間が宇宙船が破壊される前に正気に戻ったのをヒントに、太陽の何かがこの生物を殺すことが出来ることが分かります。結局それは強い光で、スポックがこの生物が取り付かれた人間に強い光を与えることでこの生物のコントロールから逃れることが出来るかの実験台になります。それは成功しますが、強い光によってスポックは盲目になります。その後でマッコイは光全部ではなく紫外線だけで良かったことに気がつきひどく後悔します。(目を痛めるのは紫外線も一緒で、また強い紫外線を至近距離で浴びるのは人間に有害ですけど…)結局人工衛星で強力な紫外線を発射する装置を作り、デネバの宇宙生物を駆除することに成功するという話でした。
巨人の惑星の”Chamber Of Fear”
巨人の惑星の”Chamber Of Fear”を観ました。蝋人形館が出て来たり、フィッチューを助けようとしたキャプテンとダンがシェパードに襲われたりと色々見せ場はあるものの、いつも通りのワンパターンの巨人に捕まった仲間を助けるという話です。ちょっとアーウィン・アレンぽかったのは、蝋人形館の機械仕掛けの人形の中に隠されたダイヤモンドを探しに入ったマークとヴァレリーが間違ってスイッチを入れてしまい、動き出した歯車にマークが挟まれてあわや、という箇所です。後おかしいのはダイヤモンド泥棒のグループが盗んだダイヤモンドはそのままでは処分出来ないから割って分けようとしているところで、ダイヤモンドは分割すれば大幅に価値が下がるというのは常識だと思いますが。
スタートレックのファーストシーズンの”The City on the Edge of Forever”
スタートレックのファーストシーズンの”The City on the Edge of Forever”を観ました。多くの人によりスタートレックの中のベストのお話として評価されているものです。以前、別のDVDで一度観ています。今回気がついたのが、「時の守護者」と称する謎の存在が地球の過去を見せ、そしてそこを通ってその過去に移動出来るというシーンがアーウィン・アレンの「タイムトンネル」そのままだということです。調べてみたら、タイムトンネルが放送されたのが1966年の秋からで、このエピソードが放送されたのは1967年1月なんで、明らかにタイムトンネルのイメージを借りていると思います。ただ、タイムトンネルではダグとトニーが過去で何をしようとそれによってそれ以降の歴史が変ってしまうという話が一度も無かった(2000年以降に一話だけ作られた新版では、逆にタイムトンネルの役割が誰かが変えてしまった過去を元に戻すというのに変っていましたが)のに対し、未来の人間がタイムトラベルして過去に干渉した結果歴史が変ってしまうというテーマを正面から描いています。
エンタープライズ号が不思議な時空の歪みを調査しにある星の衛星軌道にいた時に、負傷して気絶したスールーに気付け薬を注射したマッコイでしたが、その後エンタープライズ号が激しく揺れ、自分にその薬を適量の100倍も注射し、錯乱状態になります。マッコイはその星に転送装置で移動し、その後を追ってカークやスポックらがやはりその星に向かいます。そこには不思議な門のようなものがあり、「時の守護者」と名乗るものが宇宙の時空を管理していました。守護者はタイムトンネルと同じようなスクリーンで地球の過去を見せてくれていましたが、その中にマッコイが飛び込みます。そこでマッコイが何か歴史に干渉した結果、その後の歴史が変り、エンタープライズ号が存在しなくなってしまいます。マッコイが変えた過去を元に戻すため、カークとスポックが1930年のニューヨークにやはりタイムトンネルみたいなのに飛び込んで移動します。結局そこで会った社会運動家の女性のエディス・キーラーがキーで、マッコイが交通事故で死ぬはずだった彼女を助けたのが過去が変った理由でした。そちらの過去では彼女はアメリカでの平和運動のリーダーになり、第2次世界大戦でアメリカが参戦するのを妨げた結果、ナチスドイツが原爆を先に完成し第2次世界大戦に勝利してしまいます。そういうことで、カークとスポックはマッコイが彼女が交通事故で死ぬのを助けることを阻止する必要がありましたが、ややこしいことにカークが彼女を愛してしまい…という話です。うーん、確かに良く出来たお話だけど、「時の守護者」というのがちょっと突飛過ぎるのと、カークが任務を忘れて安易にキーラーを好きになるという展開がちょっと安易に感じました。
「巨人の惑星」の”The inside rail”
「巨人の惑星」の”The inside rail”を観ました。これが第2シーズンの最初の話です。第2シーズンでオープニングが少し変わっています。また女性2人の服がちょっと変りました。ですが、お話自体は詰まらなかったです。このシリーズの欠点として、巨人の惑星の文化がほとんど地球と一緒であって、まるでSFのお話とは思えないというのがありますが、今回がまさに典型で、地球とまったく同じ競馬を中心とした話です。一行は馬の毛を集めるために競馬場にやって来ていたのですが、フィッチューが実は競馬狂であり、たまたま拾った当たり馬券を金に換えようと、競馬狂の巨人に予想を教える代りに、勝ち金の半分をせしめようとします。その競馬狂は当たり馬券を金に換えましたが、そこで警備員に呼び止められ、フィッチューのことを喋ってしまったため、フィッチューとバリーが捕まりそうになり…といういつもの展開です。結局フィッチューは最後にそれなりの大金を稼ぎますが、それを一体どうやって使うつもりだったのでしょうか。一つだけ面白かったのはレースに出て来る馬の名前に”Admiral Nelson”(ネルソン提督)がいたことです。まあ本家のネルソン提督の方かも知れませんが。