白井喬二の「後の月形半平太」

jpeg000-85白井喬二の「後の月形半平太」(別題:「生きている半平太」)を読了。「月形半平太」は新国劇の行友李風が作り出した架空の幕末の人物です。「春雨じゃ、濡れていこう」の名台詞で有名です。タイトル横に、「この篇を行友李風氏に贈る」とありますから、原作者に仁義は切っています。内容は斬られて死んだと思われていた月形半平太が生きていて再び皆の前に現れる、というだけの話で、ごく短いものです。