「謎の円盤UFO」の”The long sleep”

「謎の円盤UFO」の”The long sleep”を観ました。これが最終回なのですが、最終回らしき話はまったくありませんでした。日本語版がこの最終回をどのように処理したか分かりませんが、多分ナレーションで「ストレイカー司令官とSHADOのUFOとの戦いはこれからも続くのである」とか言って終わったんじゃないかと推測します。おそらくこれを撮影している時には打ち切りはまだ決まっていなかったんじゃないかと思います。
お話は、10年前にストレイカーが車ではねた女性(突然女性が道路に飛び出したのであり、ストレイカーに落ち度はない)が10年間の昏睡状態の後、意識を取り戻します。女性は跳ね飛ばされた時に「UFOを見た」と言って気絶したため、ストレイカーは意識の戻った女性を取り調べます。10年前にその女性は家出してロンドンにやってきて、ティムという男性と知り合い、一緒に田園地帯の農場の空き屋敷に泊まります。そこでティムとその女性は多分LSDか何かをやって(とても60年代的)、ラリって騒いでいましたが、そこにUFOとエイリアンがやってきます。エイリアンは何かをその屋敷に仕掛けようとしていましたが、その女性とティムがふざけて、そのメカの円筒形の部品を持って行ってしまいます。それで追いかけっこをしている内にティムはふざけて屋根から落ちて死んでしまいます。女性はその後エイリアンに追いかけられて意識を失いますが、翌朝目覚めて空き屋敷を出てヒッチハイクでトラックに乗りますが、その運転手にレイプされそうになって車から降りて走り出して逃げて、ストレイカーの車にぶつかったものでした。結局エイリアンが仕掛けようとしていたのは、一発でイギリス全体を吹っ飛ばすことが出来る爆弾で、ティムと女性が持って行った円筒形のものはその起爆装置でした。エイリアンは死んだティムを操ってその女性に何かの薬剤を注射し記憶を取り戻させ、起爆装置を回収しようとします。SHADOも同じことをしますが、一足遅く起爆装置はティムの手に渡ります。ティムは起爆装置をセットして爆弾を起動させます。SHADOはそれを何とか分解しようとしますが出来ず、結局ロケットに積んで宇宙に持って行ってそこで爆発させるようにします。ティムは自分の役目を終えると白骨死体に戻りました。また女性の方は、ティムとSHADOの手で2回自白剤のような注射をされた結果、急速に老けて老婆と化して死んでしまいます。何か最終回とは思えない後味の悪い話でした。写真の右側はSHADOの医師ですが、ポーランド系の役者さんみたいで、とても独特な英語をしゃべり、かなり奇妙な味を出しています。