私の剃刀コレクション。一時期10本(西洋剃刀)で打ち止めにしようと思っていたのですが、内常用しているのが5本くらいで、毎日取っ替えて一週間分にならないので、常用が後2~3本欲しいと思い結局追加で5本買って全部で15本(と日本剃刀1本)になりました。先日どこかのサイトでモノを集め過ぎるのは立派なビョーキだとありましたが、そうかもしれません。でも私は集めただけではなくその内の2/3はちゃんと使っています。まあストレートレザーでの顔剃りを売り物にしている理髪店の理容師さんとかを除けば、個人でここまでの本数を持っている人はあまりいないのではないかと思います。
それで結局、Dovoが3本、Thiers-issardが3本、Bökerが2本、その他7本という構成になりました。結局世評の通りで、いいのはThiers-issardとDovoです。Bökerもいい、と書いている人を見かけますが、私はこの2大メーカーより落ちると思います。ロックウェル硬度が最初に買ったのも2本目も59で、これは柔らか過ぎだと思います。炭素含有率がThiers-issardは1.35%ですが、Bökerは1.2%ぐらいだったと思います。微々たる差と思われるかもしれませんが、この差が硬さの差になっていると思います。結局半年間ストレートレザーで髭を剃ってきて、一番面倒なのは鼻と上唇の間の部分ですが、Thiers-issardなら3回くらいで綺麗に剃れるのが、Bökerだとその倍以上の回数剃らないと綺麗になりません。
その他のメーカー、Giesen & Forsthoffと、ただ”Solingen”とだけ書いているメーカーのは、まったく剃れない訳ではないですが、ちょっとBökerより更に落ちる感じです。
Classicshaving.comで購入した”NTC “DABRIA” CUSTOM STRAIGHT RAZOR”はほぼベタの職人製で、ロックウェル硬度も62でそれなりにあるのですが、私的にはイマイチでほとんど使っていません。後、先端の角の所にRをつけていなくて、ちょっと危険です。私は砥石で削って後からRを付けました。
フェザーのアーティストクラブは、良く剃れますが、先日書いたように剃る楽しさというのがあまりありません。
ビンテージの2本は、それなりに良く剃れるのですが、柄と刃の部分の接続がゆるゆるになっていて、ちょっと使いにくいので、あまり常用したいとは思いません。
GBSのはHalf Hollowがどんなものか試しに買った20ドルの安物ですが、それなりには剃れます。しかし柄がいかにも安っぽくて仕上げが雑であり、これも常用はしたくありません。
岩崎義重氏の日本剃刀は、西洋剃刀での剃り方に慣れた今は使わなくなりました。やっぱり方向性がある、というのは人の顔を剃ってあげるのにはいいかもしれませんが、自剃り向きではないと思います。また刃の幅も西洋剃刀に比べると狭いので、能率としても西洋剃刀より落ちます。
私の結論は何といってもThiers-issardです。ここのが最高と思います。ただ日本では極めて入手しにくいのが難点です。私が買った3本は2本がEbay、1本がThiers-issardのHPで販売店を探して、その内の一つでフランス語しか表示されないのを何とか苦労して買ったものです。(Thiers-issardのHPで直売もしていますが、ここのサイトはレスポンスが極めて悪く、何回かトライしましたが、きちんと購買にまで進めませんでした。)
私の西洋剃刀コレクション(2019年6月13日時点)
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