コロナの抗原検査キットについて調べました。
コロナの検査には
(1)PCR検査(コロナウィルスのDNAを検出)
(2)抗原検査(コロナウィルスに特有なタンパク質{抗原}に対する抗体反応を見る。定性(陰性か陽性かだけ)と定量(陽性でもどの程度感染しているかまで分る)がある。
(3)抗体検査(過去に感染した結果としての体内の抗体をチェック)
があります。Amazon等で売られているのは(2)の抗原検査の定性検査です。この抗原検査キットには、「一般用」という厚労省が承認したものと、「研究用」という未承認のものがあります。臨床試験で精度が確認されているのは「一般用」で、研究用は精度についての保証はありません。ちょっと聞くと逆のように思いがちですので注意して下さい。ちなみに価格は一般用は研究用の10倍くらいしますし、入手もより困難です。(一般用は一回分が3,000円以上します。)
抗原検査キットは、検体(試料)に「鼻腔ぬぐい液」か「唾液」を使います。鼻腔ぬぐい液の方が精度が高いようですが、採取がちょっと面倒なのと鼻の奥に綿棒を突っ込んで回転させるので、痛みやくしゃみなどが出ることがあります。唾液は簡単ですが歯磨きや食事の後はしばらく時間を空ける必要があるようです。
なお変異型については、それに対応した検査キットを使用する必要があります。即ち時間が経った検査キットは最新の変異型に対応していない場合があります。
判定の原理は、イムノクロマト法を使います。いわゆるクロマトグラフィーと同じような特殊なペーパーを使い、その一端に検体を接触させます。検体の液体が浸透していって、まず検出対象のウィルスのタンパク質と反応する抗体があるエリアを通過します。陽性であればここで色が出ます。そしてさらに検体が浸透して行って必ず反応する抗体のエリアに達すると、ここで色が出ます。なので陽性であれば線が二本、陰性は奥の一本だけです。線が一本も出ないのは検査に失敗しています。
抗原検査は感染2日目から9日目くらいまでの間が比較的検出精度が高いようです。感染初期の段階ではウィルス量が少ないため、陰性が出てしまうことがあるようです。
ちなみにAmazonで買った2種類の研究用抗原検査キットはどちらも中国製でした。その意味でも信頼性は割り引いて考えるべきでしょう。まあ気休めです。
コロナの抗原検査キット
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