本日のNHK杯戦の囲碁は、趙善津9段の黒番、芝野虎丸2段の白番。趙善津9段は、本因坊を獲得したこともあるベテランの強豪です。対する芝野2段は平成27年の勝率No.1で、NHK杯戦初出場です。まだ16歳です。対局は、上辺で競い合いになりましたが、白が中央に一間に飛んだ所に、黒が割り込んだのが鋭い手筋と思われましたが、白がそれに構わず、左辺から出た手がさらに鋭い返し技で、結局中央は黒が厚くなりましたが、白は左辺の黒を切り離しました。黒はその後、左上隅を生き、白も上辺を生きたのですが、左辺の黒は取られてしまいました。一応攻め取りで、左辺からか、中央からかの締め付けが利く形でしたが、結論としてはどちらも大したことはありませんでした。黒は残った右辺を広げましたが、右上隅から手をつけられ、隅は劫になって勝ちましたが、右辺で白に地を持って治まられてしまいました。少し黒が足らない形勢のままヨセが進み、結局白の2目半勝ちでした。
NHK杯戦囲碁 趙善津9段 対 芝野虎丸2段
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