古今亭志ん朝の「大山詣り、粗忽の使者」

jpeg000 172今日の落語は、古今亭志ん朝の「大山詣り、粗忽の使者」。
どちらも良く出来た噺で笑えます。
「大山詣り」は長屋の皆で大山詣りに出かけたけど、喧嘩をしないという戒めを破った熊さんが、酔っ払って寝ている間に坊主頭にされてしまいます。それを起きて知った熊さんの復讐が面白い噺です。
「粗忽の使者」は、子供の頃から物忘れが激しいので、物を忘れる度に親にお尻をつねられていた者が、使者に立って、ものの見事に伝える用件を忘れて、それを思い出すのにお尻をつねってもらいますが、弱すぎてちっとも効かず、それを聴いた大工の留っこが、閻魔(釘抜き)でその使者のお尻をつねって…という噺です。

白井喬二の「新撰組」[下]

jpeg000 181白井喬二の「新撰組」[下]を読了。
タイトルの「新撰組」は下巻の半分くらい、全体の3/4を経過したところでやっと登場します。それで池田屋事件とかも出てくるのですが、新撰組はあくまで背景に過ぎません。メインは、但馬流の織之助、金門流の紋兵衛、そして京都の伏見流の潤吉、この3人の独楽勝負を巡るお話しに、勤王の志士の妹であるお香代がからみます。織之助は、最初紋兵衛と戦い、その後潤吉と戦います。そして最後にお香代をどちらが妻にするかをかけて、潤吉と再度、肉独楽という占い独楽で決着をつけようとします。とにかくはらはらどきどき、織之助の人生も波乱万丈で読んでいて非常に楽しいです。ポケモンgoもいいけど、やっぱり本もいいです。