タイムトンネルの”The Walls of Jericho”(エリコの壁)

タイムトンネルの”The Walls of Jericho”(エリコの壁)を観ました。オカルトの次は宗教で、今度は旧約聖書のユダヤの時代に二人は飛ばされ、予言者ヨシュアに出会います。英語がどうして通じるのかという突っ込みはいい加減にしておいても、今回二人はいきなりヨシュアに未来から来たということを打ち明けます。そしていわゆる「エリコの戦い」の顛末をヨシュアに伝えると、それはヨシュアだけが神から告げられて知っていた他には伝えていない内容だったということで、ヨシュアは二人を神の使いとみなします。ヨシュア記のエリコの戦いの所では、エリコの町をスパイしにいく二人の斥候が登場しますが、ヨシュアはその役をトニーとダグにやらせます。旧約聖書にはこの二人を助ける遊女のラハブが登場しますが、聖書の内容通りに話は進みます。聖書の内容では、エリコの城壁は、ヨシュアの軍勢の鳴らすラッパの音と勝ちどきの声によって崩れてしまうのですが、タイムトンネルで確認した実際は突然巻き起こった竜巻によるものでした。女性科学者のアンはこれは単なる自然現象だと冷静に受け止めますが、司令官は「我々は奇跡を目撃したんだ!」と大興奮、老科学者は元々この奇跡には懐疑的だった癖に、「信仰あるものから見ればこれは奇跡だ」と発言します。どうでもいいけど、SFというものの立ち位置が不明というか、自己主張がなく単なる宗教ドラマみたいになってしまっています。