ディープな徳島弁

ちょっと思う所あって、以前1996年から2005年まで9年間勤務した会社(本社は徳島市)での業務ノート(9年間で実に70冊)を見ていたら、まだ徳島で働き始めて1ヶ月くらいの時に、その業務ノートに何故か以下のようなディープな徳島弁が書いてありました。

あばさかる、あるでないで、行っきょった、いけるで、いっちょも、えっとこと、おじゅっさん、おっきょい、おもっしょい、かんまん、きぶい、くわる、ごじゃ、しにいる、しらこい、じるい、たっすい、ちっか、つくなむ、つまえる、どちらいか、とろくそだま、へちる、まけまけいっぱい、むつこい、やりこい

この中でまあ分かるのは、

あるでないで→あるでしょう
行っきょった→行ったんだよ
いっちょも→少しも、一つも
おじゅっさん→お住職、お坊さん
おっきょい→大きい
かんまん→構わない
ごじゃ→いい加減なこと、出鱈目なこと
ちっか→竹輪
まけまけいっぱい→おちょこやコップに液体を注ぐ時にギリギリいっぱいまで

ぐらいです。
疑問なのは徳島で暮らし始めて一ヵ月くらいの段階で、こんなディープな徳島弁をどこで集めたのかということです。
後、このノートには書いていませんでしたが、「すっぺらこっぺら」も中々衝撃的な徳島弁でした。「ああ言えばこう言う」みたいな屁理屈をあれこれこねる、といった感じでしょうか。

原子力潜水艦シービュー号の”Deadly Cloud”

原子力潜水艦シービュー号の”Deadly Cloud”を観ました。ある海域に発生した巨大な雲から発生する何らかの力で、暴風雨、地震、火山の爆発、そして津波が全世界で連続して発生し、地球の崩壊の危機に。例によってシービュー号が調査に向かい、クレーン艦長が何故か一人でフライングサブに乗って雲の調査に出かけますが、そこでフライングサブがコントロール出来なくなり、クレーン艦長は気絶してしまいます。実は雲はある星から来た金属の体を持つエイリアンが発生させたもので、クレーン艦長はそのエイリアンに支配されてしまいます。クレーン艦長はシービュー号に戻りますが、証拠となるビデオフィルムを焼いてしまいます。シービュー号は雲から非常な高温が出ていることを突き止め、そこに熱検知魚雷を撃ち込んで、その後シービュー号も突入しようとします。しかしエイリアンに操られたクレーン艦長がそれを邪魔します。そうこうしている内にネルソン提督はエイリアンによって雲の中に連れ込まれ、彼らの目的を知ります。エイリアンは、彼らがまだ知らない技術が地球にあると思っていて、それを知るためネルソン提督をわざわざシービュー号に戻します。ネルソン提督はすべての、核を含むミサイルを雲に向かって撃つように命じます。そこでまたクレーン艦長が邪魔をしますが、ネルソン提督はミサイルを手動で発射します。そこでエイリアンが出てきて、核兵器の秘密が分かったので、それを逆用してシービュー号を破壊する、といった事を言いますが、何故か核ミサイルは爆発し、雲は吹っ飛び、シービュー号は至近距離にいた筈なのに何故か平気で、クレーン艦長は正気に戻って良かったね、という話です。前半はそれなりに緊迫感があって良かったですが、後半はもうストーリーになっていない感じです。この話がシーズン3の最後から2番目の話ですが、このシーズン3のあまりのひどさで視聴率は低迷したようで、真剣に打ち切りの話が議論されていたみたいです。そういう中で作られたものなので、スタッフももうやけくそで、今までのシーンをつなぎ合わせて作られたような回でした。

原子力潜水艦シービュー号の”The Wax Men”

原子力潜水艦シービュー号の”The Wax Men”を観ました。またあのミイラ男とか人魚とか半魚人の回の脚本家(William Welch)によるものです。シービュー号が何故かアトランティス大陸の彫像をワシントンに運ぶという訳の分からない任務を与えられますが、実際にはその彫像はシービュー号の全クルーとそっくりな蝋人形で、ピエロの格好をした人間がその蝋人形を操ってシービュー号の乗っ取りを企むという話です。クレーン艦長だけが乗船が遅くなったおかげで蝋人形に入れ替えられずに済みましたが、しかし他のクルー全員が敵です。クレーン艦長はフライングサブで脱出しようとして、機械の故障をトーチを使って修理していた所にネルソン提督の蝋人形がやってきてクレーン艦長を襲います。偶然トーチがそのネルソン提督の蝋人形の顔にあたって溶け、クレーン艦長はそれが蝋人形であることを理解します。蝋人形の方が倒れたので、薬品で気絶させられていた本物のネルソン提督が復活し、二人は原子力エンジンの出力を上げて艦内の温度を高くし、蝋人形を全部溶かしてしまいます。最後に残ったピエロは機関銃で二人を撃とうとしますが、銃弾が安定装置か何かに当たってシービュー号の安定が大きく乱れて、ピエロは高電圧の装置に触れて感電死します。
どうもこの脚本家はあり得ない無茶な状況をシービュー号に持ち込むのが好きですが、正直これ以上出てきて欲しくないです。(そう思いましたが、今資料としている本で数えたら、この脚本家、後8回登場します…トホホ)

原子力潜水艦シービュー号の”Doomsday Island”

原子力潜水艦シービュー号の”Doomsday Island”を観ました。今回はエイリアンの地球侵略もので、まあ人魚とか半魚人とかミイラ男よりはマシですが、問題はそのエイリアンのちゃちさ。ほとんど半魚人と変わりません。これが実際に放映されたのは1967年2月26日です。ウルトラマンは1966年7月から既に放送開始されており、この原子力潜水艦シービュー号の第3シーズンとほぼ同時期です。しかし、ウルトラマンの宇宙人の特撮に比べると、このエイリアンの悲しいほどの安っぽさは何とも言えず悲しくなります。お話は、シービュー号が海図に無い島を探索している最中に海底から巨大な卵を拾います。それが孵化して中から赤いエイリアンが出てきます。例によってエイリアンはシービュー号の中で暴れ、コントロールルームのクルーをどこかに消してしまい、シービュー号を自分達でコントロールしようとします。ここでまたネルソン提督のスーパーマン振りが出て、何故かシービュー号に備えられていたレーザーガンで、エイリアンを倒します。一方フライングサブで島の探索に出ていたクレーン艦長とコワルスキーはエイリアンに捕まります。島にはエイリアンの卵が何百万とあり、それをシービュー号の原子力エンジンを使って孵化させて地球を占領するという計画でした。ご都合主義で何故かフライングサブにもレーザーガンが装備されているのを二人は発見し、フォースフィールドをそれで破壊し、エイリアンの装置も破壊します。ネルソン提督は二人がまだ島にいるのを知っていながら無情にミサイル発射を命じ、島はエイリアン毎吹っ飛びます。しかしクレーン艦長とコワルスキーは泳いで(!)シービュー号にたどり着いて無事、という全てご都合主義ストーリーでした。

原子力潜水艦シービュー号の”No Escape From Death”

原子力潜水艦シービュー号の”No Escape From Death”を観ました。この回の脚本も、ミイラ男や人魚や半魚人と同じ人です。でこの回の特徴は、過去のいくつかの異なる回のストーリーやシーンをつなぎ合わせて、新しい話にしているということでしょうか。シービュー号がある国の海底の研究所の調査に向かっている所に、敵国のものらしい潜水艦が接近してきます。シービュー号はエンジンを切ってやり過ごそうとしますが、向こうも同じことをして、結局かなりの速度を持ったままお互いが衝突し、どちらもかなりのダメージを受け海底に沈みます。そこでエンジン室を含むかなりの部分が浸水し、バラストタンクのポンプも故障して浮上できない、そして艦内の酸素は後数時間分、というのは”Submarine Sank Here”辺りとほとんと同じです。シービュー号の中のエアーダクトを通って修理に向かうのも何回も見たと思いますし、そこでクルーが動かなくなった歯車を動くようにして手をはさまれる、というのもあったように思います。その内カメラで外をチェックして目的だった海底研究所を発見しますが、それは何かによって既に破壊されていました。シービュー号の修理でそれどころではない筈のクレーン艦長以下3人は潜水服を着て海底に出ますが、そこでクラゲの化け物が登場。これも既に前に出てきました。更には3人がクラゲに飲み込まれ、その体内を彷徨うのは、以前ネルソン提督と女性科学者が乗ったダイビングベルが鯨に飲み込まれるという話で出てきました。ネルソン提督は手製のバルブでポンプを修理し海底からの浮上に成功しますが、そこに襲ってきた巨大クラゲをデッキミサイルで撃とうとします。その中には3人のダイバーが飲み込まれています。間一髪という所でシャーキーがクラゲに空気を送り込めば飲み込んだ3人を吐き出すのではという機転で、3人は何とか助かります。

「令和」は元号のキラキラネーム

「令和」ですけど、私は元号のキラキラネーム化じゃないかと思います。まず出典が万葉集の梅花の歌とされていますが、正しくなく、実際には32首の梅花の歌がどういう時に詠まれたかを説明した漢文で書かれた前文に過ぎません。しかも元号にはそれなりに意味があって「平成」の時は「地平らかに天成る」(書経)から取ったと説明されていました。しかし今回のはまず「令」が単なる次に来る名詞を美化する接頭辞に過ぎず、それ自体の意味が希薄です。「初春の令月にして、気淑く風和ぎ」の文から2つの漢字を抜き出しただけで、こんなのが出典とそもそも言えるのでしょうか。要するに2つの漢字で見た目と響きが良いのを組み合わせたというだけで、そういう意味ではキラキラネームとほとんど変わりません。そして今回の選定のメンバーが林真理子とか山中教授とか、漢字の知識に乏しい人が多数混じっています。その場合に、意味とかを深く考えないで語感優先に傾いたのだと思います。

また、「令和」の出典になった「令月」が国語辞書に載っているので今でも使われていると判断している人がいますが、少なくとも私は今まで「令月」が使われている明治以降の文学作品を見たことがありません。Googleのサイト指定検索で青空文庫の全体を検索しても、一件もヒットしません。また、国語辞書の「令月」の説明は各社横並びでほとんど同じであり、これはおそらくある最初に載せた辞書の記述を他の辞書がぱくっているということです。辞書の意味記述は、普通用例を集めてその使われ方を分析するのですが、青空文庫でも一件も用例がないのであればその作業が出来ません。なので他の辞書に書いてあるのをパクるということになります。

それから、令室、令息のような「令」の使い方は、本来良くも悪くもなるものに付くのであり、その意味で「令月」は問題ありませんが、「令和」のように、本来いい意味しかない言葉に付くのは違和感大です。「令善」とか「令美」がないのと同じです。2つの漢字の熟語としてはほぼ成立しえない組み合わせです。そういう意味でも子供の名前を付ける感覚に近いです。

新元号について

令和って要するに昭和Ver.2なんでしょうか。「昭」は「てりかがやいて明らかなこと」で、令和の「令」も「令室」とかの「令」で「美しい」といった意味でしょうから、ほとんど変わらないように思います。そのうち、「令和」ではなくて「後昭和」とか呼ばれるんじゃ。

原子力潜水艦シービュー号の”Shadowman”

原子力潜水艦シービュー号の”Shadowman”を観ました。狼男や人魚・半魚人・ミイラ男と来て今度は「影男」です。ですが脚本家は違い、多少はマシでした。シービュー号は今回は何故か6人だけで運行されています。(ネルソン提督、クレーン艦長、チップ・モートン副長、シャーキー、コワルスキー、パターソン)この理由はよく分かりませんが、シービュー号はケンタウリに向けて発射される宇宙探査船のコントロールを行うミッションを持ってランデブーポイントに向かっています。その時突然シービュー号が何かにぶつかりダメージを受けますが、何かの内部に入ってしまったようで、まったく外が見えません。その内影だけの影男、実は正体はケンタウリからやってきたエイリアンが船内に現れます。エイリアンは地球人のケンタウリへの進出を恐れ、探査船をストップしようとします。6人しかいないクルーは、チップ→クレーン艦長→シャーキーの順番でエイリアンにコントロールされるようになり、パターソンはクレーン艦長とシャーキーに撃たれて倒れてしまいます。ネルソン提督は何か良く分からない装置をコワルスキーに作らせエイリアンに対抗します。そして最後はネルソン提督とコワルスキーと傷ついたパターソンの3人がミサイル室に閉じこもりますが、最後はコワルスキーも支配されます。そうなると残ったのはネルソン提督一人ですが、提督はシービュー号を包囲していると思われるエイリアンの宇宙船目がけて何と核弾頭の魚雷を発射します。それでなんでシービュー号が平気なのかが分かりませんが、核爆発のエネルギーは宇宙船が吸い取ったという説明がなされます。相変わらずネルソン提督はスーパーマンで、これまでシービュー号のクルーが何かに操られるというストーリーは何回かありましたが、ネルソン提督が操られるというのはなかったと思います。(狼男になりかけたのはありましたが。)