サンバレーJB300BVer.3使用中止

サンバレー製300Bのシングルアンプ、ヒューズを8Aに変えて様子を見ていましたが、スイッチ操作時だけではなく、音楽演奏中にも整流管の中でスパークが発生、これ以上使用すれば発火や真空管の破壊につながると考え使用を停止しました。おそらく抵抗やコンデンサーも劣化して過電流になっているのだと思います。わずか一週間ちょっとの復活でしたが、どういう音だったのか確認出来たのが収穫でした。やはりサンバレーの真空管アンプはダメです。

サンバレーのヒューズ飛び300Bアンプ追試

サンバレーのヒューズが切れまくる300Bのシングルアンプ、この際だと思い色んな定格のヒューズを取り寄せて実験しました。
この実験で分かったのはやはりヒューズが飛ぶ条件は真空管が充分熱くなっている状態でスイッチを切り、3秒以下でもう一度ONにすることです。
私も知らなかったのですが、ヒューズには定格以上の電流が流れると即切れるクイックブロータイプと、若干切れるまで時間がかかるスローブロータイプがあるということです。
実験結果は。
(1)5Aのクイックブロータイプ
これが元々入っていたものですが、これは上記の条件で即昇天します。
(2)5Aのスローブロータイプ
これもスローブローの効果は多少ありますが、それでも0.5秒くらい昇天するのが遅くなるだけでやはり上記条件で切れます。
(3)8Aのクイックブロータイプ
これを使うと上記条件で切れるのに時間が1秒くらいかかりますが、その間に整流管がブルッという感じで振動します。
(4)10Aのスローブロータイプ
これを使うと、上記条件では切れるまで数秒保ちますが、その間整流管の両極の間を白いアークの火花が飛ぶ、というかなり危険な状態になりました。
結果的に採用したのは、
(1)ヒューズは8Aのクイックブロータイプを使用する
(2)電源ON、OFFの時はボリュームを最小に絞る
(3)OFFにして再度ONにする時には、最低5秒以上開ける
という使い方で、これで様子を見ることにします。
しかし、10Aのヒューズが切れるということは、瞬間的に12Aとかが流れているということであり(アークが出るということはもしかするともっと高い)ほとんどデロンギのオイルヒーター並の電流量です。
なおこのアンプを設計したのが、ADVANCEの米田さんかどうかは不明です。米田さん(米田英樹さん、2007年に既にお亡くなりになっています)は、元々グヤトーンというエレキギターのメーカー(今はありません)でギターアンプを作っていた方のようです。そういう方ならここまでひどい設計はしないと思いますので、ADVANCEの設計ではないのかも知れません。
いずれにせよ、サンバレーが売っているアンプはこういうレベルの基本的な安全設計がまったくされていないものです。(最近売っているものについては未確認です。)自分で改良して使う分にはいいと思いますが、30万円~40万円も払って完成品を買うような品質のものではないということです。