スター・トレックの最初の映画である、”Star Trek: The Motion Picture”を観ました。まず、ネクスト・ジェネレーションのテーマ音楽が、この映画版で使われたものであることが分りました。そのネクスト・ジェネレーションと違って、エンタープライズ号のクルーはほぼオリジナルのままで、カーク、スポック、マッコイ、チェコフ、スールー、ウフーラ、スコットなどです。映画上はオリジナルでの5年間の調査飛行が終って、カークは2年半提督として地上勤務だったという設定ですが、実際の時間はオリジナルが終って10年ちょっと経っていますので、演じている俳優はそれぞれそれなりに老けています。まず、カークがエンタープライズ号に久し振りに戻って来てというのが、何だか「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士達」みたいでした。はるか宇宙の彼方から地球を目がけて何かがやって来て、それに立ち向かうという設定も一緒です。
カークがやって来て、それまで艦長だったデッカーが副に格下げになって、その二人の心理的対立とかの細かい描写をするのが、スター・トレックらしくて良いです。お話は、1970年代のボイジャー計画を使ったもので、実際にはなかったボイジャー6号というのが、話の中心に使われています。映画としてストーリーは良く練られていると思いましたが、オリジナルのシリーズの内容を大きく超えるものではないと思います。(というか元ネタは、オリジナルのシーズン2の”The Changeling”だと思います。)ただ特撮という意味では、まだCGがまだ一般的ではなかった1979年の段階で、結構頑張っているなと思いました。
ロバート・ワイズの”Star Trek: The Motion Picture”
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