私はレコードが好きで今でもほぼ毎日聞いていますが、最近のアナログ用機器の超バブルにはまったくあきれます。写真は最新のAnalogという雑誌に出ていたものですが、レコードプレーヤーが6千2百万円!ポルシェとフェラーリを買ってもお釣りが来ます。カートリッジはそこまで行きませんが、それでも214万円!(ちなみにカートリッジは1000時間くらいしか使えない消耗品で、針を交換出来ないMC型は元の7~8割くらいのお金を払って新品を再度買う必要があります。)大体オーディオ業界を支えているのは高齢者であり、そんなお金が払える人はほぼいないと思います。
月別アーカイブ: 2024年10月
NHK杯戦囲碁 大竹優7段 対 一力遼三冠(2024年10月20日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が大竹優7段、白番が一力遼三冠の対戦です。対局は黒の実利、白の厚みと模様という展開になり、特に左辺がどうなるかが焦点でした。そこで予想通り激しい攻防になりましたが、その余波で下辺で白が下がっていたのに黒が受けている暇が無く、白から強烈な覗きが来ました。黒はそこを受けずに左辺の戦いに集中して、左下隅3子を取り込んで戦果を挙げましたが、結局白が右下隅の切りに回り黒地だった所に大きな白地が出来、白のリードとなりました。白はその後巧みに右辺にも踏み込み、半分死んでいた白1子が生還しただけでなく、逆襲して右辺の黒を攻めました。右下隅との連絡の関係で劫になりましたが、この劫に白は勝ちに行かず、右辺全体を攻めました。黒は結局右下隅に渡ってそこに一眼作っても、後の一眼を作ることが出来ず、ここで黒の投了となりました。一力三冠は世界戦の応氏杯でも日本人棋士として久し振りに優勝し、今絶好調です。
トワイライト・ゾーンの”Night Call”
トワイライト・ゾーンの”Night Call”を観ました。ある老婆の元に嵐の晩の2時に2回電話が掛かってきますが、雑音だけのいわゆる無言電話でした。次の日は、何度もハローを繰り返すだけというものでした。その内、「あなたと話がしたい」に変わります。いずれも返事をしても同じ言葉を繰り返すだけです。電話局に調べてもらったら、それはある墓場のある墓にかかっている切れた電話線からということで、老婆はそれを見に行きます。それは彼女の元フィアンセの墓で、彼女が若い頃乱暴な運転をして事故を起し、そのフィアンセが死に、彼女は歩けなくなったというものでした。彼女は正体が分ったフィアンセと話しをしたいと思いますが、彼女が「放っておいて」という返事を前にしたため、もう電話は来なくなる、というお話です。以前も死んだ祖母が孫に与えたオモチャの電話にあの世から電話をかけて来るという話がありましたが、それのバリエーションに過ぎず、もう少し捻りが欲しいと思いました。
ウルトラマンタロウの「宝石は怪獣の餌だ!」
ウルトラマンタロウの「宝石は怪獣の餌だ!」を観ました。初めての単発ストーリーですが、光太郎がエジプトから持ち帰ってさおりに上げた宝石が実はナメクジ怪獣ジレンマを呼び出すとんでもないもので、そんなものを持ち帰ってまた無責任に人に上げてしまうという光太郎の責任は重いのですが、さおりはそんな光太郎をかばおうとして、宝石を怪獣が狙っているのを知りながら、それを離そうとしません。ナメクジの怪獣というと、ウルトラQのナメゴンが有名ですが、あれは最後は海に落ちて、一ノ瀬博士に「ナメクジの怪獣だから塩水には弱い」と笑われて溶けていくという、実に情けない最後でしたが、こちらのジレンマは強力な酸を吐きタロウを苦しめます。しかしZATがアルカリ性の液体を撒いて中和してくれたので、何とか倒せた、ということで、今回もタロウはあまり強いという感じがしません。
ハイレゾ音源の購入先
久しぶりにニホンジカのオスと遭遇
先ほど(15日19時半頃)、帰宅のため車の運転中に、自宅から1Kmぐらいの坂道の途中で立派な角を持ったニホンジカのオスが道路の中央にぬっと立っていて、車で近付いてもまったく逃げようとしません。20秒くらいにらみ合いしていて、埒が明かないのでそろそろと車を動かしたら、ようやく逃げました。運転中なので写真は撮りませんでしたが。夏場はシカもイノシシもタヌキもまったく見ませんでしたが、実りの秋になってまた目撃が増えるんじゃないかと思います。(調べてみたらニホンジカのオスは今が発情期らしいです。)
スタートレック・TNGの”The Defector”
スタートレック・TNGの”The Defector”を観ました。連邦の宿敵ロミュランとの一触即発のエピソードです。中立地帯を逃げるロミュランの偵察機からエンタープライズ号にSOSが入り、エンタープライズ号はその機を保護し、セタールと名乗るロミュラン人を受け入れます。セタールは戦争を止めるために来たといい、ロミュランが秘かにニルヴァーナIIIという中立地帯の星に連邦攻撃のための基地を作っていると言います。セタールの言っていることは証拠が何もないため、ピカードは最初は疑っていましたが、データがニルヴァーナIIIから何らかの信号が出ていることを突き止め、中立地帯への進行という条約違反を犯してその星に向かいます。しかしその星には何も無く、セタール(実は提督のジャロック)はそんな筈は無い、と言った時にエンタープライズ号はロミュランの宇宙船に囲まれます。ロミュランはエンタープライズ号が最初に条約違反を犯したとしてエンタープライズ号に降伏を勧告します。ジャロックが戦争に反対していたのは事実で、ロミュランはそれを利用してジャロックに偽の情報を流し、ジャロックの忠誠心を試すのと、もしジャロックが連邦側に走ったら、それを使って連邦を先に条約違反に追い込もうという陰謀でした。しかし、エンタープライズ号には秘かにクリンゴンの宇宙船がクローキング技術を使って同行して来ており、戦力は互角になり、ロミュランは諦めて引き返します。というちょっと凝ったストーリーでしたが、ロミュランって確かバルカンと先祖は同じという設定だった筈ですが、理性的というより好戦的で陰謀を巡らすのが好きという完全悪役設定なのがちょっと面白かったです。騙されたジャロックは家族への手紙を残して自殺します。
ローマの土地制度と現代の土地制度のつながり
ローマの土地制度にAger Vectigalisというのがあり、要は戦争で占領した敵の土地が大量に公有地になったのを、税金(賃貸料)を取って貸し出したものです。これって今の日本でも例え私有地でも固定資産税を毎年払う必要があり、同じだなあ、と思ってChatGPT4oに聞いてみました。
私
中国では土地は国有のままですし、日本でも例え私有地であっても固定資産税を毎年払う必要があります。これらは言ってみればローマのAger Vectigalisがそのまま現代でも継続していると考えることは出来ますか?
ChatGPT
確かに、中国や日本の現代の土地制度は、古代ローマのAger Vectigalis(国有地を賃貸形式で使用する制度)といくつかの類似点を持っています。
1. 中国の土地制度とAger Vectigalisの類似性
中国では、土地は基本的に国有または集団所有のものであり、個人や企業は土地の所有権を取得することはできません。代わりに、土地の使用権が一定期間(住宅用は最大70年、商業用は50年など)貸し出される形となっています。この点は、ローマのAger Vectigalisに非常に近いです。Ager Vectigalisでは、土地の所有権は国家にあり、使用権を持つ者が毎年の税金や賃料を支払う形でその土地を利用していました。
中国の土地制度でも、土地の使用権を取得するために大きな費用を支払い、さらに毎年土地使用料(相当する税金や手数料)が課されます。したがって、形式的には所有しているように見えても、実際には国有地を使用する権利を与えられているだけという点で、古代ローマの制度に非常に近い状況といえます。
2. 日本の土地制度とAger Vectigalisの類似性
日本では、土地は個人や企業によって所有されるものの、固定資産税が毎年課される点で、完全な「所有権」を持っていても、税という形で国に貢納する義務があります。この点で、Ager Vectigalisのように、土地の使用に対して恒常的に支払う必要があるシステムと類似しています。
さらに、日本の土地制度においても、土地所有者が自治体や国の規制に従い、土地利用の制限が加えられることがあるため、実質的な意味での土地の「自由な」所有権には限界があるといえます。こうした側面も、ローマの制度と重なります。
まとめ
Ager Vectigalisは、国家が土地の所有権を持ちながら、その使用権を貸し出す仕組みであり、中国や日本の現代の土地制度にもそのエッセンスが反映されていると言えます。土地が完全に個人のものではなく、何らかの形で国家と結びついている点では、現代のこれらの制度もAger Vectigalisの考え方を継承していると考えることができます。
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共産主義国である中国と、一応資本主義国(社会主義国ではないかという説もありますが)である日本の双方において、古代ローマとほとんど変わらない土地制度が行われているというのは興味深いですね。
NHK杯戦囲碁 富士田明彦7段 対 西健伸5段(2024年10月13日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が富士田明彦7段、白番が西健伸5段の対戦でした。この対戦は途中までは西健伸5段の柔らかな打ち回しが成功して、黒の攻防がやや空回りした感があり、左辺の黒を白が飲み込んで大きく地にしてやや白優勢だったように思います。黒はその分を右下隅と上辺の白を攻めて取り戻そうとしましたが、白も右上隅に潜り込んで地を取ったりで対抗して、中盤後半までは白優勢のまま進みました。しかし左辺で黒が時間つなぎ気味かあるいは勝負手に打った手を、白が楽観視して上から受けたのが失着で、黒は左辺で取られていた黒石を半分連れ戻して白地を大きく削減することに成功しました。これ以降は黒のペースで白の上辺に寄りつきながら各所で少しずつ地を増やしました。また黒が下辺で9の18に付けて目一杯下辺の地を増やしに行ったのに白が受けなかったため、更に差が広がりました。最後二段劫になって劫は白が勝ちましたが形勢に影響はなく、結局黒の9目半勝ちに終わりました。
ハセヒロのブックシェルフ型バックロードホーンキットについて
FE203Σ-REと、FE208-Sol用のバックロードホーンエンクロージャーでやっと「ああ、これがバックロードホーンの本当の音か」というのを日々体験しています。
これまで聞いてきたバックロードホーンは、ハセヒロのキットを組み立てたもので、MM-171+FE166En、MM-151S+FE103Eの2台です。(ユニットはどちらも後にNVに変更)
実は16cmのユニットは最初はFE168EΣを使おうとしていたのですが、発注先であるコイズミ無線からMM-171に168EΣは合いません、という連絡があって166Enに切り替えたものです。
何が合わないかというと、これらのブックシェルフ型はホーンの長さがせいぜい1.6mくらいしかなく、低音が非常に不足します。(長岡鉄男によると2~2.4mくらいのホーン長がお勧めだそうです。)なので磁気回路が強力で低音がより出にくいΣ系はダメ、ということになります。しかしEnで低音が出たかというと、こちらでも低音は非常に不足しており、特にクラシック音楽のオーケストラには非常に不十分です。それで仕方なくフォステクスのサブウーファーのCW250Aを2台追加して組み合わせ、クロスオーバーを100Hzくらいにして、それなりにボリュームを上げてやっとクラシック音楽が聞けるものになりました。
もう一つ短いホーン長の欠点として、おそらく100~170Hzぐらいの間で、盛大なホーン鳴り(ブォーといったホラ貝を吹いているような音)が発生します。特に16cmの方はこれがとても目立ちました。おそらくはハセヒロ特有の曲線ホーンも、これに関しては悪い方に作用しているんじゃないかと思います。私の愛聴のCDに、ジブリの「コクリコ坂から」のサントラがありますが、この中の1曲に非常にこのホーン鳴りが目立つものがあります。
またEnやNVが非力なユニットという訳では必ずしもありませんが、Σ系に比べるとやはり音のダンピング性ということでは若干落ちます。
以上をまとめて、ハセヒロの「ブックシェルフ型」のバックロードホーンキットは、バックロードホーンの雰囲気は味わせてくれるものの、今FE203Σ-REと90cm高さのエンクロージャーで聞いているバックロードホーンの音とははっきり言って別物です。もしどうしてもハセヒロのキットが、というなら高さが90cm程度あるものにすべきと思います。(そちらの音は聞いたことはありませんが。)ただその大きさになると、かなりの価格になりますので、はたしてハセヒロのキットを買う意味があるか、とも思いますが。色々ハセヒロのキットの悪口を書きましたが、作るのが非常に簡単とか、ボルトで締め上げるので剛性が高い、とか良い所ももちろんあります。