今日の落語、三代目桂三木助の「三井の大黒」。
三木助が得意とした噺らしく、三木助の1960年の最後の高座もこの「三井の大黒」だったそうですが、これは1956年の録音です。
名人の左甚五郎にまつわるお噺で、落語というより何か講談を聴くような感じです。甚五郎が身分を隠して大工の棟梁の所に居候して世話になるけど、隠していても自然と実力が出てしまって、みたいなお噺です。
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三遊亭圓生の「鼠穴」
今日の落語、三遊亭圓生の「鼠穴」。
放蕩して一文無しになり、兄から商売の元手を貸してもらおうとしたが、兄が貸してくれたのはたった三文。それでも気を取り直して、その三文で細々と商売を始め、こつこつ貯めて増やして、何年か後には何とか倉を三つ持つ店を構えることができた。兄の家に金を返しに行き、その晩泊まったら、店が火事になり三つの倉も全部焼けて元の一文無しに。兄にまた金を借りようとしたが、少額しか貸してくれず、それではと七つの娘が吉原の禿に身売りして二十両をこしらえる。しかし、その金を盗まれてしまい、もう駄目だと思って首を吊って…その時目が覚めて、という夢落ちの噺です。何か後味が良くないし、笑える所もほとんどなくて、これ本当に落語?という感じです。