三遊亭圓生の「真景累ヶ淵~勘蔵の死、蟇の油」

jpeg000 196今日の落語は、三遊亭圓生の「真景累ヶ淵~勘蔵の死、蟇の油」。
圓生の「真景累ヶ淵」は、「宗悦殺し」、「深見新五郎」、「豊志賀の死」、「お久殺し」、「お累の婚礼」、「勘蔵の死」、「お累の自害」、「聖天山」と全部で8話出ています。これまで「宗悦殺し」~「お久殺し」までを買って聴いていて、これで打ち止めにしておこうかと思ったのですが、成り行きで「勘蔵の死」の入ったCDを買ってしまいました。圓生はマクラでこれまでの噺のあらすじを語ってくれたので、「お累の婚礼」は聴いていませんが、噺はつながりました。「勘蔵の死」は新吉を育ててくれた勘蔵が死の間際で、新吉が実は深見新左衛門の次男であることを、迷子札を証拠に明らかにします。そして新吉は、たまたま迷い込んだ小塚原で、夢の中で兄の新五郎に出会います。新五郎はその夢の中で、新吉の義兄の三蔵は昔新五郎を訴えた男だと言います。
「蟇の油」はいわゆる蟇の油売りの噺ですが、マクラで、両国広小路あたりによく出ていた見世物の話が聴けます。また、蟇の油売りの圓生の口上が見事です。さらに酔っ払った蟇の油売りがもう一度油を売ろうとして、口上が目茶苦茶になってしまうのが楽しいお噺です。

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