「原子力潜水艦シービュー号」の”The Buccaneer”(海賊)を観ました。ストーリーとしてはなかなか面白かったのですが、この間の”Doomsday”の時と大きく設定が変わっている箇所があって白けました。
カルフォルニアのサンタバーバラにあるネルソン海洋研究所、つまりシービュー号の母港が、意図的に放火してその火事騒ぎで消防車に乗ってやってきた武装集団に襲われます。そしてシービュー号はあっという間に乗っ取られてしまいます。何、このセキュリティーの甘さ!核ミサイルを積んでいる潜水艦がこんなにあっさり乗っ取られていいのでしょうか。乗っ取ったのは世界的な大泥棒のローガンです。彼の真の目的は、オーストラリアでの展示会のため、フランスの高速軍艦で輸送中の「モナリザ」を盗むことでした。その高速戦艦に追いつける速度をもったのはシービュー号だけでした。ローガンは高速戦艦の艦長に、絵を渡さないと核ミサイルを発射して戦艦を破壊すると脅迫します。設定が変だというのはここで、この間の”Doomsday”の時は核ミサイル発射には4つの鍵を開けるフェールセーフシステムが必要で、なおかつ大統領の許可も必要でした。なのに今回はいともたやすく核ミサイルを撃てるというご都合主義設定に変わっていました。ネルソン提督はローガンと一緒に戦艦に乗り込んでともかくローガンにモナリザを渡すように説得します。その間にクレーン艦長が空調ダクトに潜って、ミサイルの電気配線ケーブルを切断して、ミサイル発射が出来ないようにしました。追ってくる戦艦を核ミサイルで沈めようとしたローガンですが、そういう訳で発射には失敗します。そこでローガンはシービュー号を潜らせて逃亡しようとします。ローガンがモナリザを見せびらかしている時に、クレーン艦長が咄嗟にオートジャイロのスイッチを切り、シービュー号が大きく揺れる隙に、閉じ込められていた他のクルーが脱出して、ミニサブのある部屋に逃げます。そこで催涙ガスボンベを集め、ホースでダクト経由で操舵室に催涙ガスを送り込みます。そしてミニサブのキャノピーを盾にして操舵室へと進み、シービュー号の指揮権を奪回します。しかし、このモナリザはまさか本物じゃないでしょうが、どこから調達したんでしょうか。