歌川国芳の「木曽海道六十九次之内 六十八 守山(達磨)」

歌川国芳はいわゆる「奇想の系譜」の画家の中でも特に好きな浮世絵画家ですが、その中でもこれは最高!達磨さんが普通のザルソバをまるで椀子そばのように次から次に平らげています。そりゃあ面壁九年で9年間も岩の前で座っていたんですから、さぞかしお腹がすかれていたんでしょうが、それにしても…蕎麦屋の店員の「まだ召し上がるんですかい」とでも言いそうな顔がほとんど漫画です。しかし、このシリーズ、同門の歌川広重の街道シリーズに対抗したのかもしれませんが(二人は同じ年の生まれです)、完全に国芳風になっている所が面目躍如です。
Webで調べたら、この絵、「守山」で「盛り(そば)が山のようになっている」というシャレみたいです。

原子力潜水艦シービュー号の”Fatal Cargo”

原子力潜水艦シービュー号の”Fatal Cargo”を観ました。またもWelch脚本。で、今回のモンスターは白いゴリラです。ある博士がこの白い凶暴なゴリラの脳を完全に操る装置を発明したのですが、邪なその助手が、ゴリラを誘導するペンをその博士の胸に挿して、ゴリラに博士を襲わせて殺します。その後にやって来たネルソン提督は、シービュー号の上陸部隊に命じて(フライングサブで相当な時間を飛行して来たのに、上陸パーティーはほとんど瞬時に到着します。まあWelch脚本で突っ込んでも仕方がありませんが。)、ゴリラをトランキライザーで撃って眠らせ捕まえてシービュー号に持ち込みます。後はお約束で、邪な助手がゴリラを操ってシービュー号の中で大暴れさせて、という話です。でそのゴリラですが、当然のことながら着ぐるみです。なのでゴリラといいつつ身長が人間と変わらないので、あまり怖さが無いのですが。この頃は、こういう着ぐるみ専門のアクターがいて、自分で着ぐるみを作って色んな番組に出ていたみたいです。それで邪な助手について、クレーン艦長は昔から知っていて、有名人の業績をいつも自分の業績のように見せたがる男だったということで、ネルソン提督にその旨報告しようとしますが、男に襲われて気絶させられ、ゴリラが暴れている間はずっと登場しません。