歌川国芳はいわゆる「奇想の系譜」の画家の中でも特に好きな浮世絵画家ですが、その中でもこれは最高!達磨さんが普通のザルソバをまるで椀子そばのように次から次に平らげています。そりゃあ面壁九年で9年間も岩の前で座っていたんですから、さぞかしお腹がすかれていたんでしょうが、それにしても…蕎麦屋の店員の「まだ召し上がるんですかい」とでも言いそうな顔がほとんど漫画です。しかし、このシリーズ、同門の歌川広重の街道シリーズに対抗したのかもしれませんが(二人は同じ年の生まれです)、完全に国芳風になっている所が面目躍如です。
Webで調べたら、この絵、「守山」で「盛り(そば)が山のようになっている」というシャレみたいです。
歌川国芳の「木曽海道六十九次之内 六十八 守山(達磨)」
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