アウター・リミッツの”The Premonition”(予感)を観ました。X-15というアメリカの超音速実験機(実在)の試験飛行で、パイロットのジム・ダーシーはマッハ6の速度を達成した後、降下中にエンジンが不調になり砂漠の中に不時着します。彼がそこで見たのは時が止まった世界で、彼以外は動いていませんでした。しかし彼はそこに妻のリンダが車の事故で気絶しているのを発見します。リンダは彼の着陸を見に来ていました。リンダは彼と同じでこの世界で動いていました。ジムは自分の飛行機がまだ空中にあるのを発見しましたし、リンダも自分と自分の車が止まっているのを発見します。基地に戻って計器を調べた結果、彼らは10秒だけ未来に来てしまったことが分ります。そこに彼らの子供であるジェーンが三輪車に乗っているのを見つけますが、ジェーンも動いていませんでした。しかし結局時が止まっているのではなく、1秒が30分ぐらいのスピードで動いていることが分ります。恐るべきことにジェーンの三輪車の横からサイドブレーキをかけ忘れたトラックが動き出しており、このまま行くとジェーンは轢かれてしまいます。そんな中彼らは奇妙な動く人間を見つけ、火を恐れるその人間を糾弾しますが、それは以前彼らと同じように時の狭間に落ち込んだ人で、彼らが元に戻るチャンスを奪って自分が助かろうとしていました。二人は火を使ってその人間を基地から出られなくし、そしてリンダの車からシートベルトを切り出して来て、トラックの後輪とサイドブレーキを結び付け、タイヤの回転に伴いサイドブレーキが引かれるようにします。二人はそれぞれ飛行機と車の中に戻り、時間が再びシンクロし、二人は元の時間の流れに戻れました。ジェーンもジムの仕掛けが成功して無事でした。しかし二人はその記憶を無くしており、ただ「予感」がしたからここに急いで来た、と話します。
何故パイロットだけでなく、その奥さんも時間の狭間に落ちるのかがちょっとこじつけでしたが、ジェーンの命を救うというのを絡めた結果、それなりに面白い話になったと思います。なお、X-15の動画は実際のものでしょうね。
アウター・リミッツの”The Premonition”
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