塩野七生の「ローマ人の物語」「賢帝の世紀」[上]、[中]、[下]を読了。2世紀のローマの黄金時代、五賢帝といわれる、ネルヴァ、トライアヌス、ハドリアヌス、ピウス、マルクス・アウレリウスの内、トライアヌスからピウスまでをこの巻は扱っています。しかし、残念ながら、これまでの所に比べるとつまらないのですね。理由は塩野七生が言い訳を書いていますが、タキトゥスがもはやトライアヌス以降は歴史を書き残しておらず、また他の人による記録も少なく、情報が非常に少ないからです。また、トライアヌス、ハドリアヌスの二人はあまりに出来過ぎで、読んでいて、何か劣等感を感じてしまいます。ピウスは軍人としてはまったく才能も経験も無かったですが、前の二人があまりに完璧に防衛体制を確立してしまったため、内政に特化してそれできっちり仕事をしています。それでもこの2世紀の重要事項としては、ローマに対して2度も反乱を起したユダヤが、ついにハドリアヌスによってエルサレムから完全追放されるディアスポラに処され、その後20世紀にイスラエルが建国されるまで、世界中に離散して生活することになります。大体この全盛期のローマに対して反乱を起して勝てる訳がないと思うのが普通ですが、神を狂信的に信じると理性が眠る、という日本でもつい80年前にあったのと同じことが起きています。今旧約聖書の本編を読み終わっていま続編(外典)を読んでいますが、ユダヤ教というのは例えばソロモン王の時のような全盛期には単なる昔からある古い宗教(日本で言えば明治以前の神道)みたいなもので、本当にユダヤ教が確立するのはいわゆるバビロン捕囚の苦難の時代になってからと言われます。要は自分達がこんな惨めな境遇に陥ったのは代々のユダヤの王と民がヤーウェを信じずないがしろにしたから、というのが旧約聖書だと思います。
月別アーカイブ: 2024年6月
NHK杯戦囲碁 本木克弥8段 対 依田紀基9段(2024年6月9日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が本木克弥8段、白番が依田紀基9段の対戦でした。序盤から中盤にかけて、白は左下隅に打ち込んだ石を捨て石にして中央をやや厚くし、更にその後左辺の攻防になりましたが、白の4子くらいが左辺に置き去りになって、左辺から左下隅が通しの黒地になり、この辺りは黒が優勢でした。異変が生じたのは、左辺で白が利かしに行ったのを黒が受けずに、上辺の白を攻めにいった時です。黒は右辺下から中央に延びる石に眼が無いので、上辺白の攻めでそれをカバーしようとしたこともあるのでしょうが、結果的に左辺で取られていた白2子が復活し、出入りは大きく、白が挽回しました。また上辺の白も眼2つながら先手で活きたので、黒の攻めは空振り、明らかに白が成功し優勢になりました。後は依田9段の手堅い収束振りで、結局終ってみれば白5目半勝ちになりました。久しぶりに依田9段らしい碁を観たように思います。
トワイライト・ゾーンの”Uncle Simon”
トワイライト・ゾーンの”Uncle Simon”を観ました。サイモンの姪のバーバラはサイモンのただ一人の肉親で唯一の遺産継承者です。バーバラはサイモンを25年間も支えて来ましたが、サイモンは性格が最低で、毎日バーバラのことを馬鹿にして様々な呼び方でののしり続けます。ある日サイモンは階段から落ちて背骨を折ります。バーバラはサイモンの助けてくれ、という叫びを無視し、サイモンは死にます。サイモンの遺産相続で弁護士がやって来て、バーバラが相続する条件として、元の屋敷に留まり実験室の「it」を世話することとなっていました。弁護士とバーバラが実験室に入るとそこにはロボット(「禁断の惑星」のロビー)がいました。最初はたどたどしく喋っていたロボットですが、段々と慣れてくるとしゃべり方がサイモンそのままになり、サイモンそのままにバーバラを罵ります。バーバラはロボットを一度倒して壊そうとしましたが、数日後復活し、杖をついてますますサイモンそのものになりました。バーバラの受難の日々はサイモンの死後も続いていきます…
ロビーのおもちゃは”One for the Angels”で登場していましたので、2回目の登場です。もう1回登場するエピソードがあるみたいです。
ウルトラマンAの「ゾフィーの贈りもの」
ウルトラマンAの「ゾフィーの贈りもの」を観ました。夢の中で超獣に襲われるとおねしょをする子供が、その夢の場所を突き止め、実際に行ってみると本当にそこに超獣が出現します。しかし北斗はその子の言うことを信じず嘘つきと決めつけます。それを突然夜空に出現したゾフィーにたしなめられ、それが「贈りもの」かと思ったらまだ続きがありました。結局その超獣と戦うことになったエースが湖の中に落ちると、実はエースは水の中が非常に苦手であった、と宇宙空間を自由に飛び回るウルトラヒーローにあるまじき弱点です。苦戦するエースにゾフィーが湖の水を一時的に吸い取る装置を発動させた、というのが「贈りもの」でした。しかしゾフィーを出せばいいというものでもないと思いますが、この辺り、本当に脚本の質が低いです。何かと言うと「ウルトラ6番目の弟」がストーリーにからみますが、まったく面白くありません。
製品検索ページの実装ほぼ終了
JavaScript: 動的な選択候補の絞り込み(2)
取り敢えず、スイッチの操作部種別を選んだら、それに対応する極数の候補を動的に絞り込むというJavaScriptのコードをChatGPT4oに作らせ動きました。最初は絞り込みの対応関係をJSONで書いてそれを読み込ませようとしたのですが、上手く動かないので結局元のHTML(blade)ファイルの中に書込む形になりました。あまり綺麗ではありませんが。しかしなかなか大変。書店でJavaScriptの本を何冊か立ち読みしてみましたが、現在選択されている候補を取得するとか、逆に候補を設定するとかはありましたが、動的な絞り込みまで載っている本は見つけられませんでした。
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<script>
document.addEventListener(‘DOMContentLoaded’, function() {
const switchOpPartSelect = document.querySelector(‘select[name=”switch_op_part_id”]’);
const switchPoleSelect = document.querySelector(‘select[name=”switch_pole_id”]’);
const allPoleOptions = [
@foreach ($switch_poles as $switch_pole)
{ id: “{{ $switch_pole->id }}”, text: “{{ $switch_pole->poles_number }}” },
@endforeach
];
switchOpPartSelect.addEventListener(‘change’, function() {
const selectedOpPartId = parseInt(this.value);
let filteredPoleOptions = [{ id: “1”, text: “-” }];
if ([2, 3, 5, 6].includes(selectedOpPartId)) {
filteredPoleOptions = filteredPoleOptions.concat(allPoleOptions.filter(option => [11, 12, 13, 14].includes(parseInt(option.id))));
} else if (selectedOpPartId === 4) {
filteredPoleOptions = filteredPoleOptions.concat(allPoleOptions.filter(option => [11, 12].includes(parseInt(option.id))));
} else if (selectedOpPartId === 7) {
filteredPoleOptions = [{ id: “1”, text: “-” }].concat(allPoleOptions);
} else {
filteredPoleOptions = [{ id: “1”, text: “-” }].concat(allPoleOptions);
}
switchPoleSelect.innerHTML = ”;
filteredPoleOptions.forEach(option => {
const newOption = document.createElement(‘option’);
newOption.value = option.id;
newOption.textContent = option.text;
switchPoleSelect.appendChild(newOption);
});
});
document.querySelector(‘form’).addEventListener(‘submit’, function() {
showLoadingMessage();
});
window.resetForm = function() {
document.querySelectorAll(‘select’).forEach(select => {
select.selectedIndex = 0;
});
document.querySelector(‘input[name=”type_name”]’).value = ”;
switchPoleSelect.innerHTML = ”;
[{ id: “1”, text: “-” }].concat(allPoleOptions).forEach(option => {
const newOption = document.createElement(‘option’);
newOption.value = option.id;
newOption.textContent = option.text;
switchPoleSelect.appendChild(newOption);
});
}
});
function showLoadingMessage() {
document.getElementById(‘loading-message’).style.display = ‘block’;
document.body.classList.add(‘loading’);
}
</script>
スター・トレック・TNGの”Shades of Gray”
スター・トレック・TNGの”Shades of Gray”を観ました。ライカーがある惑星で何かの細菌に感染し、それは転送装置のフィルターでも除去出来ず、ライカーはエンタープライズ号でポラスキーの治療を受けます。その細菌みたいなのはライカーの神経を徐々に化石化していきます。
それが脳に達すればライカーは死にます。ポラスキーはその細菌の脳への攻撃が始ってライカーが意識を失ったのを、脳に直接電極を刺して刺激することでその細菌の攻撃を食い止めようとしました。しかしその刺激がライカーに安らぎとかエロチックな感情を与えると何かの脳内ホルモンが分泌され、それが逆効果で細菌の攻撃を加速することが分りました。それでポラスキーはその逆に恐怖とか悲しみの感情を与えると細菌を弱めることを発見します。しかしそういう刺激のせいでライカーは過去の恐怖のシーンや悲しいシーンを何度も夢で見ることになります。結局細菌をやっつけるパターンが分り、ライカーは回復して目出度しですが、要するにこのエピソードは予算が無い時の常套手段である過去のシーンを使い回すためのエピソードで、誉める所がありません。シーズン2はシーズン1より短くなっていますが、ライターのストライキがあったようです。
NHK杯戦囲碁 林漢傑8段 対 広瀬優一7段(2024年6月2日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が林漢傑8段、白番が広瀬優一7段の対戦です。両者攻めよりシノギの棋風ということで戦いにならずにヨセ勝負かと思いきやいきなり序盤に左辺で攻め合いになりました。この攻め合いは白が勝ちましたが、黒も左上隅に食い込むことが出来ました。その後も下辺での戦いになった時に、白が4の17にコスミ付けて行き、ここからの戦いがまた激しくなりました。黒は白1子を取らずにどんどん上に延びて行く手が成立し、この辺り白は少し誤算があったように思います。しかし黒が白の攻めに転じてからどこかで間違え、中央が劫になり劫は黒が勝ったのですが、白はその代償で黒の下辺の地になだれ込み、同時に左下隅の黒に利かせつつ先手で活きたため、ここで形勢は白に傾きました。最後は白が黒の模様になだれ込もうとしたのを黒が根元から切断しました。しかし白は右下隅で犠打を打ち、その後黒の包囲網を上手く脅かしながら中央で連絡し、そうなると右辺上方の黒に眼が無く連絡する手を後手で打たなければならない、ということでここで黒の投了となりました。