NHK杯戦囲碁 林漢傑8段 対 広瀬優一7段(2024年6月2日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が林漢傑8段、白番が広瀬優一7段の対戦です。両者攻めよりシノギの棋風ということで戦いにならずにヨセ勝負かと思いきやいきなり序盤に左辺で攻め合いになりました。この攻め合いは白が勝ちましたが、黒も左上隅に食い込むことが出来ました。その後も下辺での戦いになった時に、白が4の17にコスミ付けて行き、ここからの戦いがまた激しくなりました。黒は白1子を取らずにどんどん上に延びて行く手が成立し、この辺り白は少し誤算があったように思います。しかし黒が白の攻めに転じてからどこかで間違え、中央が劫になり劫は黒が勝ったのですが、白はその代償で黒の下辺の地になだれ込み、同時に左下隅の黒に利かせつつ先手で活きたため、ここで形勢は白に傾きました。最後は白が黒の模様になだれ込もうとしたのを黒が根元から切断しました。しかし白は右下隅で犠打を打ち、その後黒の包囲網を上手く脅かしながら中央で連絡し、そうなると右辺上方の黒に眼が無く連絡する手を後手で打たなければならない、ということでここで黒の投了となりました。

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