古今亭志ん朝の「愛宕山、宿屋の富」を取り寄せて聴きました。「愛宕山」は、太鼓持ちの一八が旦那と一緒に愛宕山に登ります。一八は山登りなんて朝飯前と強がりますが、いざ登ってみると息も絶え絶えになります。この一八の情けない様子の描写が噺家の見せ所です。また旦那が山頂からのかわらけ投げでかわらけの代わりに小判を投げたのを、一八がもったいながって、斜面を傘をパラシュートのように使って下って取りに行きます。そこで首尾良く小判を拾い集めたのですが、今度はどうやって元の所に戻るかが問題になります。一八は自分の着物を破いてひもを作り、それを竹に結びつけて竹の弾力でまた上に戻ってきます。このように非常に大きな所作が要求される話です。これはCDじゃなくてDVDで観たかったです。志ん朝の太鼓持ちは調子の良さが最高です。
「宿屋の富」は旅館で金持ちを装っていた旅人が、富くじに大当たりする話です。
古今亭志ん朝の「愛宕山、宿屋の富」
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