この写真は、私の自宅の最寄り駅である藤野駅より2駅甲府側の「四方津」(しおつ)駅側にある「コモアしおつ」というニュータウンです。バブルの頃の状況を社会人として知っているのは私ぐらいが一番若いということになり、最近あの頃の不動産の状況を知らない人が多いようです。なんでこんな所に(首都圏へのベッドタウンとしての)ニュータウンが出来たかというと、1986年に中央線快速が大月まで乗り入れるようになり、この結果この辺でも新宿辺りなら十分通勤圏になりました。(少なくとも当時はそう考えられていた。)四方津から高尾まで快速で行って約30分、そこから乗り換えて中央特快始発に乗れば座って40分で合計70分ちょっとで行けます。要するにバブル期の地価の高騰はすさまじく、普通のサラリーマンはそれまでのように普通の首都圏の通勤圏に庭付き一戸建てを持つことが出来なくなったため、高尾から先が次々に開発された結果の典型例がここです。この「コモアしおつ」は1987年に着工、1991年に完成、とバブル真っ只中に着工され、完成後すぐにバブル崩壊になっています。売り出し価格は平均5,000万円くらいだったようです。ちなみに駅とニュータウンの間は5分もかかるエスカレーターとエレベーターが設置されています。ちなみに、ここはバブル崩壊後もそこまで劇的に暴落はしなかったようで、ロケーションが評価されて今でも3500人くらいがお住まいみたいです。