NHK杯戦囲碁 余正麒8段 対 芝野虎丸9段(2025年2月9日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が余正麒8段、白番が芝野虎丸9段の対戦です。余9段はこれまで何度かタイトル戦に登場していますが、惜しくも後一歩届かないという感じですが、おそらく近い日にタイトルを取るかと思います。この碁では左辺での戦いが最初の焦点となり、白が左辺から中央に延びる黒を切断に行きました。結果的に黒が9子を捨てて中央を厚くするかと思いましたが、白は取りに行かずセキになりました。この別れは元々白の勢力圏だったことを考えると黒が上手くやったと思います。白はそれでもまず右下隅に入って地を稼いだ後、中央の黒を狙いながら切りを狙いました。しかし右下隅方面の黒の2箇所の切りがあったのを2線の方を先に切ったのがどうだったか、という感じで黒が思い切りよく上から当てて白が右辺に地を稼ぎましたが、黒は中央が厚くなって大石の心配がなくなりました。白はそれでも下辺に策動して、左下隅の黒を劫付きですが切離して追い上げました。左下隅は劫になりましたが、黒は劫を譲って上辺の白地を減らす順を選び、それでも黒の優勢のままでした。結局黒の中押し勝ちとなりました。

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