原子力潜水艦シービュー号の”Doomsday Island”を観ました。今回はエイリアンの地球侵略もので、まあ人魚とか半魚人とかミイラ男よりはマシですが、問題はそのエイリアンのちゃちさ。ほとんど半魚人と変わりません。これが実際に放映されたのは1967年2月26日です。ウルトラマンは1966年7月から既に放送開始されており、この原子力潜水艦シービュー号の第3シーズンとほぼ同時期です。しかし、ウルトラマンの宇宙人の特撮に比べると、このエイリアンの悲しいほどの安っぽさは何とも言えず悲しくなります。お話は、シービュー号が海図に無い島を探索している最中に海底から巨大な卵を拾います。それが孵化して中から赤いエイリアンが出てきます。例によってエイリアンはシービュー号の中で暴れ、コントロールルームのクルーをどこかに消してしまい、シービュー号を自分達でコントロールしようとします。ここでまたネルソン提督のスーパーマン振りが出て、何故かシービュー号に備えられていたレーザーガンで、エイリアンを倒します。一方フライングサブで島の探索に出ていたクレーン艦長とコワルスキーはエイリアンに捕まります。島にはエイリアンの卵が何百万とあり、それをシービュー号の原子力エンジンを使って孵化させて地球を占領するという計画でした。ご都合主義で何故かフライングサブにもレーザーガンが装備されているのを二人は発見し、フォースフィールドをそれで破壊し、エイリアンの装置も破壊します。ネルソン提督は二人がまだ島にいるのを知っていながら無情にミサイル発射を命じ、島はエイリアン毎吹っ飛びます。しかしクレーン艦長とコワルスキーは泳いで(!)シービュー号にたどり着いて無事、という全てご都合主義ストーリーでした。