スタートレック・TNGの”Darmok”

スタートレック・TNGの”Darmok”を観ました。WikipediaによるとこのエピソードがTNGのベストとかする人がいるようですが、どこが、と思いました。タマリアンというこれまで連邦とほとんど接触がなかったエイリアンが信号を送って来て、おそらくは何らかのコミュニケーションを図りたいということと理解してエンタープライズ号は接触します。しかし万能通訳機で訳した彼らの言語は文法は訳せても何らかの固有名詞をつなぎ合わせているだけで意味不明です。その内向こうの艦長とピカードがタマリアンの星の上に転送されます。タマリアンの艦長はナイフを2本持ち、内1本をピカードに渡そうとします。しかしピカードはそれでお互いに戦うという意味だと理解して受け取りを拒否します。その内に謎のモンスターが二人を襲ってきて、ピカードはようやく二人で戦ってそのモンスターを倒すことを頼んでいることを理解しますが、ピカードが途中で転送でエンタープライズ号に戻されかけ、その間にタマリアンの艦長がモンスターにやられます。ピカードが介抱している内に、ピカードはタマリアンの言語が全て神話のメタファーを使って構成されることを理解します。しかしその後ピカードがギルガメッシュの神話を説明するのは蛇足で、通じる筈がないのに無意味です。そもそも相手の翻訳機が前提となる神話知識をエンタープライズ号の翻訳機に送れば済む話でした。どうも生成AIの翻訳の前の機械翻訳の時代の、世界知識が無いのでトンチンカンな訳をするそのイメージが使われているような気がします。

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