今度は北里大学/FNNの不適切情報

今度は北里大学の不適切情報

「――ウイルスの不活化が確認された製品とそうでない製品、違いはどこにある?

残念ですが、今の時点では分かりません。さらに研究を進めています。今回は一部の洗濯用洗剤で不活化効果が不十分という結果でしたが、そうした製品も不活化効果を持つワイドハイターを加えることで、不活化効果に期待ができるでしょう。」

洗濯物と一緒に使って殺菌効果が強いのは単なる「ハイター」(次亜塩素酸ナトリウム)であり、「ワイドハイター」ではありません。ワイドハイターはオキシドールが酸化成分で、殺菌効果がまったくない訳ではありませんが、次亜塩素酸ナトリウムに比べ殺菌に時間がかかります。(玉川進編著、東京法令出版「消防職員のための消毒・滅菌・感染症対策マニュアル」によれば、オキシドール=過酸化水素水が一般細菌を殺すには5~20分かかります。次亜塩素酸ナトリウムの希釈液では最大2分でほぼ全ての細菌・ウィルスを殺せます。{芽胞を除く。})しかも単体で使わず普通の洗剤と一緒に使えばもっと殺菌効果は落ちます。(血液中のカタラーゼと触れると酸素を激しく出し、強い殺菌効果がありますが。その血と触れると酸素を出す作用のため昔は傷口の消毒に良く使われていましたが、今はその急激な酸化作用が傷口の組織を破壊するため、あまり使われなくなりました。)

花王のHPでも「ワイドハイター EXパワー」を「除菌」に使う時は、洗剤に追加するのではなく、「ワイドハイター EXパワー」だけを使うように書いてあります。しかも「※すべての菌を除菌するわけではありません。」という注意書きがあります。

また内閣府の食品安全委員会のHP(ノロウイルスの消毒方法)でも、
「なお、酸素系の漂白剤(商品名:ワイドハイター等)ではなく、塩素系の漂白剤(商品名:ハイター等)でなければ効果的な消毒はできません。」
と明記してあります。

ともかくも専門家が少し調べれば分るようなことで不正確なことを書かないで欲しいです。

こちらがハイター、強い殺菌力があるのはこちら。

こちらはワイドハイター。殺菌力は低いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、洗濯の時に、洗剤以外にハイターを入れすぎると殺菌力はもちろんありますが、こうなりますので注意。(私は消毒剤についてこのブログで記事を書く時、文献を調べただけでなく、可能な限り現物を入手して実際に試しています。)

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.