矢貴書店の「評判 講談の泉」昭和25年3月号

これが、白井喬二の「金色奉行」が連載されていた、「評判 講談の泉」という雑誌です。昭和25年の3月号(第5集)です。白井喬二の他に、山岡荘八の名前も見えますから、決していい加減な雑誌ではなかったのかもしれませんが、別冊大附録が「特ダネ 情痴犯罪秘帖」ですから、内容は推して知るべし。1ページめくると、女性が裸でスポーツに興じているイラスト。どう見てもカストリ雑誌にしか見えません。
と思って調べてみたら、この雑誌を出していた矢貴書店という出版社は、後に桃源社を創業した、矢貴東司が作った書店だということがわかりました。桃源社は国枝史郎の「神州纐纈城」を初めて完全な単行本にして出してその真価を知らしめた出版社ですし、白井喬二の本も出しています。

4 thoughts on “矢貴書店の「評判 講談の泉」昭和25年3月号

  1. 評判講談の泉ですが、知られているのは昭和24年7月発行のものでこれには第1集と書かれているのです。なので24年5月の号の存在があるのには驚きました。
    ところで、講談の泉は、私は山手樹一郎の「遠山の金さん」の関係で調べているのですが、この号には山手樹一郎の作品は掲載されているでしょうか?
    不躾で済みませんが、他にこの号について書かれている例を見たことが無いのでお尋ねさせていただきました。よろしくお願いします。

  2. 長瀬さん、今日は。現物を確認してみましたが、昭和24年5月というのは表紙に書いてあったものですが、これは国鉄の輸送の許可を得た日付のようです。
    奥付を確認したら昭和25年3月1日発行の第5集でした。失礼しました。
    白井喬二、山岡荘八以外にも何本か小説が載っていますが、山手樹一郎のは見当たりません。

  3. 長瀬です。
    ありがとうございます。
    評判講談の泉が、少なくとも第五集まで出ていたということが、確認できただけでもうれしいです。
    また、第五集には遠山の金さんは掲載されていないこともわかりましたので、
    これも前進でした。
    初出不明の作品の掲載誌を探すときには、まず、それらしい本を探し、それへの掲載の有無を確認するのですが、この本の場合には4号目以降の存在がわからないでいました。
    本当に助かりました。

  4. お役に立てて何よりです。
    私は白井喬二をずっと追いかけていますが、多くの大衆小説作家の書誌情報はきわめて不十分で、ご苦労お察しします。

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