NHK杯戦囲碁 佐田篤史7段 対 河野臨9段(2025年4月27日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は黒番が佐田篤史7段、白番が河野臨9段の対戦でした。この碁では黒が実利に走り、四隅を取って更に左辺を通しで40目以上の地としました。対して白は厚く打ち過ぎて少し遅れた感じで黒がリードの状態で中盤に入りました。黒は下辺方面から右辺にかけての白地に入っていかず敢えて白に囲わせました。その後中央の白地がどうまとまるかの攻防で黒は2手疑問手を打ち、しかもその2手がある意味バラバラで、最初に黒はすぐ継ぐ必要の無い所を継いで白は受けなかったのですが、そう打ったなら黒は出ていって白に断点を作るべきだったと思います。それをしなかったため上辺の黒は一方的に攻められ、結局劫にはなったものの、白から劫材を右上隅に求められ、全部取られてしまいました。右上隅も劫になってここは何とか黒が勝ったものの、中央の残った黒も風前の灯火となり、黒がその後何とか打開を図りましたが結局全部死んでしまい、黒の投了となりました。

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