ペンタックスの昔から今までのレンズの中で、割と最近のシリーズでありながら、人気がないのが、FとFAのシリーズで、基本的にはオートフォーカス対応以降のレンズです。もちろんすべてが人気がない訳ではなく、☆レンズの中には非常に人気のある銘レンズもあります。ただ、全体にマニュアルレンズであったMやAシリーズに比べると、外見がプラスチックぽく安っぽく見えるのが多いようです。そのせいか、暗いズームレンズなんかは、ほとんど投げ売り状態で、程度の良いのがオークションで1本1万円以下で買えます。
ただし、この時代のレンズは、端(はた)から見てとてもわかりにくい構成になっています。80-200mmといえば、この時代、標準ズームである28-80mmとセットで使うもので、売れ筋の大事な製品ですが、ペンタックスのこの焦点の望遠ズームはとても混乱しています。
以下、Wikipediaや「使うペンタックス」などで調べた、AシリーズからF、FAシリーズの80-200mm前後のズームレンズ一覧です。
[1]ペンタックスA70-200mmF4
[2]SMCペンタックスA70-210mmF4 – 10群13枚。
[3]SMCペンタックスA80-200mmF4.7-5.6
[4]SMCペンタックスFズーム70-210mmF4-5.6 – 9群13枚。(隠れED)
[5]SMCペンタックスFズーム80-200mmF4.7-5.6 – 7群11枚。
[6]SMCペンタックスFAズーム70-200mmF4-5.6 – パワーズーム可。8群10枚。
[7]SMCペンタックスFAズーム70-200mmF4.7-5.6
[8]SMCペンタックスFA★ズーム80-200mmF2.8ED[IF] – パワーズーム可。13群16枚。(ED)
[9]SMCペンタックスFAズーム80-200mmF4.7-5.6 – 7群11枚。
おそらく、[3]→[5]→[9]は同じレンズでしょうね。
他は、焦点距離が微妙に変わったり、F値が変わったりと売れ筋のシリーズの割りには、ころころとレンズ設計が変わっているのが見て取れます。
写真は、左-中央-右の順で、[4]-[5]-[6]です。
個人的には、この3本以外に、FA★ズーム80-200mmF2.8ED[IF]([8])も持っています。
なのでペンタックスK-1のフルサイズ機が発売されても、この焦点距離の望遠ズームは買いません。