原子力潜水艦シービュー号の第3シーズンのまとめです。全26話。
ともかく、第2シーズンまでに比べると、ガクッとストーリー展開の質が落ちるのがこの第3シーズンです。
Wikipediaによると、アーウィン・アレンが「宇宙家族ロビンソン」で内容を子供向けに、宇宙人とか怪物の登場を増やして視聴率を上げることに成功したのに気をよくして、原子力潜水艦シービュー号でも同じことをして、こちらでは失敗したものです。
ともかく、潜水艦の中に登場する必然性のまったくない、狼男だのミイラ男だの人魚だの化石男だのが登場し、そのためにかなりのこじつけ的なお話が作られています。
また、奇妙で非合理的なシーンが連続する理由については、幻覚だったとか、集団催眠術だったとか、ともかく馬鹿馬鹿しくて幻滅します。
さらには、シービュー号の原子力エンジンについては、第2シーズンまでは一度も登場せず、シービュー号って本当に原子力潜水艦?って思ったぐらいですが、この第3シーズンでは最初の方で登場し、以後これでもか、というぐらい頻繁に登場します。しかしその原子力エンジンの描き方も相当変で、クルーが制御棒を何の防護服も無しに「素手で」引き抜いたり、また原子力エンジンがオーバーヒート、それはつまりメルトダウンの筈ですが、爆発を起こしているのに、何故かそれが簡単に修理出来たり、もう無茶苦茶です。
またエイリアンも良く登場しますが、同じ時代の円谷プロの特撮に比べたら、本当に子供だましの特撮で、エイリアンがきわめてチャチです。
後、以前日本で有数の絶縁物の会社に勤めていた私としては、シービュー号がちょっと何かがぶつかったぐらいで盛大に火花が飛んで各所が爆発して火災になるのが信じられません。しかもかなりの盛大な爆発でも、その後簡単に修理出来たりします。
また、シービュー号に侵入した何かが、大体において、Circuitry Room(回路室)に入り、そこの配線を破壊してシービュー号がコントロールを失うというのが良く出てきます。そんな大事な部屋なのに、何故か鍵もかかっておらず、また見張りも一人もいません。更には普通制御盤というのは鍵のかかるキャビネットの中に実装されていますが、シービュー号の配線関係はすべて剥き出しで露出しており、それにダメージを与えるのは極めて簡単です。
良くこの内容で打ち切りにならなかったのが不思議ですが、ともかく第4シーズンが後26話残っています。
Monster from the Inferno 宇宙から来た巨大な脳
Werewolf 狼男
The Day the World Ended 集団催眠術を操る男
Night of Terror 恐竜の島、幻覚
The Terrible Toys エイリアンが操る恐怖のオモチャ
Day of Evil エイリアンがネルソン提督に化けてアメリカの太平洋艦隊を核ミサイルで攻撃
Deadly Waters 深海ダイバーのコワルスキーの兄
Thing from Inner Space 半魚人みたいな海の怪物
The Death Watch サブリミナルメッセージに操られたネルソン提督とクレーン艦長の殺し合い
Deadly Invasion 放射能に弱いエイリアン
The Haunted Submarine 奴隷貿易であくどく稼いでいたネルソン提督の先祖が登場
The Plant Man 新規生物を作ってそれを使って地球を支配しようとする双子の兄
The Lost Bomb シービュー号 対 バルカンの戦い、セシウム爆弾の爆破直前の解体
The Brand of the Beast 今度はネルソン提督が狼男に
The Creature 電気を放つ人工巨大海洋生物
Death from the Past ナチスの生き残りによるICBM攻撃
The Heat Monster 北極からやってきた火のエイリアン
The Fossil Men 化石男
The Mermaid 人魚と半魚人
The Mummy ミイラ男
The Shadowman ケンタウリからやってきた影男
No Escape from Death 潜水艦と衝突して海底に沈んだシービュー号
Doomsday Island ちゃちな赤いエイリアン
The Wax Men 蝋人形によるシービュー号の乗組員入れ替え
Deadly Cloud エイリアンが操る巨大雲
Destroy Seaview! 洗脳されたネルソン提督