安倍首相の拙劣な外交について

安倍首相のイラン訪問は、当初から上手くいくはずがないと思っていましたが、予想通りの結果でした。奇妙なのはこの首相は自分が外交の名人とでも思って勘違いしているのではないかということです。
私から見たら、安倍首相が成功しているのはトランプ大統領との仲を良好に保つことだけですが、それが日本の国益につながっているかというと疑問に感じます。実際、トランプ大統領が日米安保条約に対する不満を述べたり、日本の自動車市場が開放されていないととんでもない勘違いを述べたり、トランプの対日政策が安倍首相との個人的関係によって緩やかになっているとはとても言えません。
後の外交は、もう惨憺たるものと言うか、韓国との関係悪化は文在寅というポピュリストの愚かな政策のせいで、これまでは日本のせいではありませんでしたが、今回まったく本筋と関係ない愚かな輸出規制という報復手段を打ち出したことで、相手と同じレベルに堕ちてしまいました。ある意味子供同士の喧嘩です。まあそういえば安倍首相もポピュリストそのものですが。
中国との関係が最悪期より少しマシになっているのは、米中の対立の結果で日本が何かした結果ではありません。
ロシアについてはご承知の通り、北方領土について、わざわざ相手の本音を表面化させてしまい、今後の交渉を非常に困難にしてしまいました。
大体、自分の近隣の国との外交もまったく上手く処理出来ていない人が、どうやって長年確執のあるアメリカとイランの仲介を出来ると思い上がったのか、非常に不思議です。もっとも不思議なのはそんな安倍首相を支持する人がまだ沢山いることですが。私は安倍首相の選挙区(下関市)の出身ですが、安倍首相の父親の故安倍晋太郎はなかなかの政治家だと思っていましたが、安倍首相は政治家としてはまったく認めていません。

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