本日のNHK杯戦は黒番が小山空也4段、白番が佐田篤史4段の対戦です。この碁の焦点は右下隅の劫争いでした。結局白がこの劫に勝って右下隅に大きな地を得たのですが、黒が代償として得たのが右上隅ですが、元々黒の構えだった所で右下隅に比べると小さく、更には後に出て来るように上辺とからめて右上隅で活きる手が残り、かなり黒には不満な別れで白がリードしました。その後の折衝でも黒が紛れを求めて難しく打ってくるのを白が冷静に対処し、左下隅から左辺にもかなりの地がまとまり、また多少は黒地が付きそうだった中央も白がうまく消して、むしろ白の中地が付いては白のリードを黒がひっくり返すことは出来ませんでした。白の中押し勝ちでした。