アウター・リミッツの”The Duplicate Man”

アウター・リミッツの”The Duplicate Man”を観ました。ヘンダーソン・ジェームズという科学者が、メガソイドという凶悪でかつ人間よりもIQが高くテレパシー能力を持っているエイリアンを、法律で禁じられているにも関わらず密輸によって生体を入手し、秘かに自分の家の中で研究のため飼っていました。このエイリアンは繁殖期以外は、ひたすら生き物を殺しまくる危険なものです。しかしある日、丁度繁殖期にあったメガソイドが逃げ出してしまいます。ヘンダーソンは、当時既に開発されていたクローン人間技術を使い、自分の複製を作り、それにメガソイドを処分させようとします。しかしクローンはメガソイドに傷を負わせましたが逃がしてしまいます。クローンは法律で作成後1日以内に処分してしまわないといけないことになっています。もしクローンが本体と同じ記憶を持つと、まったく本体と区別がつかなくなり、社会的混乱が生じるからです。クローンは、メガソイドの密輸を行った宇宙船長のエメットの家に行きますが、彼が警察に電話しようとしたので殴って気絶させます。そしてヘンダーソンの家に電話し、電話に出たヘンダーソンの妻ローラを「プリンセス」と呼びます。それはヘンダーソンがまだメガソイドの研究に夢中になってローラに冷たくなる前の呼び方でした。深夜に自宅に戻ってくるようにプログラムされていたクローンは、自宅で本物と対峙します。本物はエメットに金を払ってクローンを始末させようとしていましたが、エメットはしかしやはり戻って来ていたメガソイドに殺されてしまいます。本物とクローンはどちらもお互いを殺すことが出来ず、そこに現れたメガソイドを倒そうとし、片方の犠牲により、メガソイドを何とか殺すことに成功します。そこにローラに、クローンを闇で作った科学者から電話があり、クローンを始末しなくても、夜の12時になるとその血管中に毒が流れ自動的に死ぬということを説明します。メガソイドを殺して戻って来たどちらか分らないヘンダーソンは、ローラを「プリンセス」と呼んだので、ローラはそれはクローンだと思い、12時の鐘が鳴った時の悲劇を予想して青ざめます。しかし、それはクローンによってローラへの愛を取り戻した本物でした、というハッピーエンドです。
クローンと本物とローラの三角関係は面白いですが、メガソイドというエイリアンは一体何のため?という感じもします。クローンを使って完全犯罪を企むなど、ミステリーとしてはもっと色んな展開があり得るように思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA