NHK杯戦囲碁 結城聡9段 対 酒井佑規4段(2023年6月11日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が結城聡9段、白番が酒井佑規4段の対戦です。結城9段は言うまでもなく「武闘派」、そして酒井4段は初出場ですが、こちらも徹底した戦いの碁ということなので、激しい戦いが予想されました。序盤は黒が実利、白が厚みという進行で、黒が左辺の白模様に打ち込んで、3子を捨て石にして中央に頭を出し、なおかつ右辺から中央の模様形成に上手くつなげました。白がこの黒模様を削減しようとする時に下辺右から中央に延びる黒に利かしを打った時、黒が右下隅の白に切りを入れたのが上手い返し技で、黒はここを先手で切り抜けました。それで黒が優勢になったのですが白は途中まで自分が優勢と錯覚していたようで固い手を打っていましたが、その内気がついてからは一杯の手を打ち続け、黒を追走しました。そして小ヨセで黒が小さい手を打ち、見合いだった所を両方白に打たれ、これで逆転し白がわずかに優勢になりました。最後黒から劫を仕掛ける手がありましたが、劫材は白の方が多くて黒は決行出来ず、結局白の1目半勝ちに終わりました。

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