IELTS (General)初受験(2019年5月11日、会場:JP500{横浜})

IELTS(General)を初めて受験しました。ちなみにIELTSには留学の資格が目的のAcademicと一般向け・就労向けのGeneralの2種類があります。私は留学の予定は無いのでGeneralにしました。しかし、これまで入手した2冊の参考書がどちらもAcademic向けであり、私が検索した限りでは、日本ではGeneral向けの参考書は出ていないようです。この2つでスピーキングとリスニングは共通であり、リーディングとライティングが問題が違います。ともかく、参考書の状況から見て、日本でGeneralを受験する人は非常に少ないようです。
そして受験してみての感想ですが、
(1)ともかく手際があまり良くない。
受付開始は午前8:00なんですが、結局最初のライティングが始まったのが9:25ぐらい。余裕を見て7:30頃には既に会場に着いていましたが、そこから試験を受けるまで2時間近くかかっています。手際が良くない最大の理由は、セキュリティが信じられないくらい厳重だからです。まず会場に持ち込めるのは、数本の鉛筆でキャップ無しのもの(シャープペン不可)、消しゴムのカバーを取ったもの、及びパスポート(カバー無し)と、ラベルを剥がしたPETボトルの水、これだけです。後は全て荷物置き場に預ける必要があります。スマホ・携帯はもちろんダメ、時計もダメ、ポケットの中も財布も含めてすべて出して空にしないといけません。ハンカチやティッシュも駄目です。ティッシュは会場で3枚ずつ配られました。更に会場で写真を撮るのと同時に、右手の人差し指の指紋まで取られます。なんでたかが英語のテストでここまで厳格にやらないといけなんでしょうか。イギリスがBrexitになって、移民を押さえ込もうとしている姿勢の表れかと勘ぐりたくなります。また、過去にTOEICで不正受験があって、TOEICがイギリスへの留学・就労資格として認められなくなったと聞きましたが、そういうのの影響もあるようです。
こういう状態なんで、一回会場に入って念のためトイレに行ったら「もう一度エントリーの手続きをやり直してください」と言われました。結局係員の人が大目に見てくれましたが何だかなあ、です。
こういう厳重なセキュリティーのせいか、係員がやたらと多いです。
(2)トイレが大変
午前中のテストは、ライティング-リーディング-リスニングの順番で、この途中でトイレ休憩などは一切ありません。私は会場に入ったのは8:30頃で、リスニングが終わったら12:30でほぼ4時間トイレに行けません。私は思いきってリーディングの最初で手を上げてトイレに行きました。係員がトイレまで付いてきました。これで3分ぐらいロスしました。
(3)ライティング
ライティングの問題は、150ワードと250ワードの2つのエッセイを書く必要があります。
今回は、最初のエッセイが「子供の学校が外国に(修学)旅行に行くことになり、同行する保護者を募集している。
①まず募集に申し込む。②その理由を書く。③その他の質問をする。」という内容の手紙を担任の先生に書くというものでした。特に問題無く、165語くらいの手紙を15分もかからないで書けました。
2番目の問題は、「新しい技術は労働者にとってメリットがあるか、デメリットが多いか、あなたの意見を述べよ」というものです。これも以前「実践ビジネス英語」でトピックとして扱われたことがあり、賛成派と反対派の意見を併記して、最後に自分の意見を書いてまとめ、265語くらいになりました。
という訳でライティングは順調でした。これまでAEONのライティングコースで平均400ワードのエッセイを61回書きましたから、さすがに慣れています。
(4)リーディング
これもあまり大きな問題はなく、トイレに行って時間を消費しましたが、無事に時間内に終えることが出来ました。最後のパートが一番骨で2ページに渡る長い文章を読んで解答する必要があります。今回は「胡椒」に関するエッセイであり、胡椒が昔は黄金並みの価値があったとか、緑と黒と白の胡椒の違いとかの話です。「黒胡椒について次の5つの選択肢から当てはまるものを3つ選べ」という問題がかなり大変で、2つは簡単に解答出来ましたが、残り1つがちょっと自信が無いです。ただ全体的にはまあ順調でした。
(5)リスニング
これが最大の難関でした。大体ライティングとリーディングで既に2時間経っており、ここから更に集中力を維持するのが至難の業です。しかも集中して聞かないとある箇所を聞き逃すと1問答えられなくなります。
前半は問題無かったですが、最後の2つのパートがかなり面倒でした。特に最後のは、経済学で知らない人に対して好意を持つことがどのような経済的なメリットになるか、という話で、ちょっとしたゲーム理論ぽい話も出てきてかなりタフでした。TOEICだったら単に選択肢の中から選ぶだけですが、IELTSでは数字や単語をそのまま書かされる問題が多く、その部分を聞き逃すとアウトです。しかも選択する問題でも、その選択肢にある話がすべて出てきて、ほんのちょっとした表現で結局どれが一番適当なのかを判断しないといけません。
今年の1月にTOEICのリスニングで満点取れましたが、このIELTSのリスニングは良くて7割くらいしか正解出来ていないと思います。
また、私の思い込みかもしれませんが、イギリス英語ということでクィーンズイングリッシュみたいなのを期待していたら、結構なまったような発音が出てきて面食らいます。調べてみたら非ネイティブのなまった英語もかなり問題として採用しているようです。
(5)スピーキング
先生は、男性のネイティブでした。未確認情報ですが、日本人の判定員の場合も若干ですがあるようです。
話題は自己紹介、子供の頃好きだった遊び、ゴミを道に捨てる人をどう思うか、人にアドバイスした実例で、「誰に」「何のアドバイスをして」「その効果はどうだったか」というスピーチが1~2分。これについては早口でしゃべったら時間が余って、後から付け足しを入れたりしました。更に両親が子供にアドバイすすることをどう思うか、という質問があり、更に良くない友人と付き合うな、というアドバイスはどうか、などの追加質問がありました。更には専門家のアドバイスはどうあるべきか、例えば医者が患者にアドバイスする時は、という質問もありました。
一部単語の意味が分からなくて聴き返したり、上記のように時間が余って沈黙の時間があったりで出来はあまり良くはありませんでしたが、言いたいことはしゃべった積もりです。医者の所の話で、例の”hippocratic oath”に従うべきだ、と言えたので、語彙力は少なくとも示すことは出来たと思います。
ちなみに、上記の「ゴミを捨てる」話で、最初”rubbish”と言われて、正直に分からなかったので意味を聞きました。これ典型的なイギリス英語で、アメリカならgarbageやtrashという所です。IELTSは建前はアメリカ英語もOKとしていますが、実際はバリバリのイギリス英語でテストされるということだと思います。

ちなみに受験者はほとんど学生か20代くらいの人で、一部セーラー服の女子高生も数人見かけました。男女比は1:2くらいで圧倒的に女性の方が多いです。会場は横浜(ちなみに毎年人間ドックを受けているクリニックと同じビルだったのでまったく迷わずに到着出来ました)ですが、人数は160~180名くらいだと思います。席は一番後ろから2番目でしたが、リスニングは会場内にある複数のスピーカーで音声が流されたので、TOEICみたいに後ろの席が不利ということはなかったです。
結果の発表は3週間後で郵送されます。まあ、私の場合IELTSでどのレベルを確実に取得しなければならないという具体的な目標は無いので結果は謙虚に受け取り今後の学習計画の参考にする積もりです。

老婆心からの注意事項:
(1)今回会場の空調の設定が22℃になっていました。こっそり24℃に変更しましたが、それでも結構寒かったです。あまり薄着をしていくと大変ですし、(2)のトイレにも効いてきます。
(2)トイレが近い人は何らかの対策を考える必要があります。私もちょっとこれを軽視していました。
(3)鉛筆は最低5本、出来れば6本くらいあった方がいいです。ライティングは3ページぐらい書くことになるので、ここでまず2本ぐらい消費します。会場で係員が携帯鉛筆削りを持っていましたが、十分な数がある訳ではありません。
(4)受付時間スタートの時間に合わせて行くと、受付としては早くなりますが、待ち時間が長くなります。早く行くのもほどほどに。
(5)試験の進め方、注意事項などの説明はすべて英語です。日本人以外の受験者もいるため、そうなるようです。そういうのを聴き取れる自信がないレベルの人はそもそもこのテストを受けるべきじゃないと思います。

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