宇宙家族ロビンソンの”The Space Creature”を観ました。タイトルロールでの脚本家の表示が、出ました!ウィリアム・ウェルチです。(原子力潜水艦シービュー号の第3、4シーズンできわめて馬鹿げた話を沢山書いた脚本家です。)
しかし、ウェルチの脚本にしてはスリリングな感じはそれなりにあって、ジュピター2号から人が一人一人消えていって最後にウィルが残されます。それはウィルが歴史の勉強にうんざりして、「一人にさせてくれ」と叫んだのを、ある子供のエイリアンが聞いていて、それを実際に実現したのだ、というストーリーです。それでこのウィルの「一人にさせてくれ」に、ドクター・スミスの「本当はロビンソン博士の一家は皆消えて欲しい」と思わず言ったのの両方が実現して行きます。と途中までは良かったのですが、そこから先はさすがウェルチ脚本で、子供のエイリアンだった筈が、実はウィルのイドの怪物だという、禁断の惑星のパクリみたいな話になり、しかもそのイドの怪物の姿が単に役者がシーツをかぶっているだけという、超古典的西洋の幽霊の姿で、とてもSFとは思えない話になります。
それから、これまで一度も登場しなかったジュピター2号の原子力エンジンルームが突然登場し、ロビンソン博士はその中をウィルに防護服も着せないで、消えた人間を探させます。この辺り原子力潜水艦シービュー号とほとんど変わらない話になってしまっています。大体、あの宇宙船の中にこんな広いエンジンルームが収まる筈無いんですが、その辺がウェルチ脚本です。