トワイライト・ゾーンの”Once Upon a Time”を観ました。主役のウッドロー・ミリガンを演じているのは、何と喜劇王のバスター・キートンです。そのキートンへのリスペクトとして、サイレント映画風に字幕でセリフが表示されます。
ミリガンは1890年に生きていて、ある研究所の掃除人をしています。彼はこの時代の色んなことに不満を持っていました。ある日彼の雇い主であるある研究者が「タイム・ヘルメット」という30分だけ好きな時代に行ける装置を発明します。ミリガンは研究者達が祝杯を上げている隙にそのヘルメットを被り、1960年にダイヤルをセットします。すぐにミリガンは車が多数行き交い、騒音については1890年代の比ではない1960年のニューヨークにやってきます。そこで彼の頭から外れたヘルメットをローラスケートを履いた子供が持っていってしまい、彼はそれをズボン無しの状態(水たまりに落ちて乾かすために脱いでいた)で追いかけます。子供はある若いエレクトロニクスのエンジニアにぶつかり、ヘルメットを落します。ミリガンはやっとヘルメットを取り戻しますがそれは壊れていました。エンジニアから質問され1890年からやって来たと言いますが、初めは信じなかったエンジニアも、ミリガンが1890年の日付の新聞を持っていたり、当時の大統領の名前をすぐに言ったので信じるようになります。二人はヘルメットを何でも修理してくれる便利屋に持ち込みます。それは首尾良く直りましたが、エンジニアは自分が1890年に行くんだといってそれを被ったまま持っていってしまいます。ミリガンはエンジニアに30分になる直前に抱きついて、二人は無事に1890年に移動します。ミリガンは1960年に比べれば静かで、物価も信じられないくらい安いのに感激し、不満を言わなくなります。一方でエンジニアは、最初に想像していたのと違ってあれが無い、これが無いと不満たらたらです。ミリガンは彼にヘルメットを被せ、1960年に送り返します。
最初何でコメディー調なのかと、またセリフが音声で無いのは何故か不思議でしたが、バスター・キートン主演ということで全てが理解出来ました。ここの所つまらない話が多かったトワイライト・ゾーンですが、このエピソードは楽しめました。