カール・ベーム後期録音集

Kahl-Boehm-01
カール・ベームという指揮者は、毀誉褒貶の激しい指揮者です。かつて(私がクラシック音楽を聴き始めた高校生の頃)は、その実力以上に神格化された存在でした。カラヤン/ベルリンフィルの対抗馬がベーム/ウィーンフィルでした。今は逆にそこまで言わなくてもいいんじゃない、と言いたくなるぐらいに貶められているように思います。クラシック音楽を聴き始めて約40年が経過した今、客観的に見てみると、かつてのように神格化するのはやり過ぎとしても、そんなにひどくけなされる程悪い指揮者ではなく、名指揮者列伝の中でも、決して悪くない位置につけているんじゃないかと思います。かつては、モーツァルトはベームと言われたものですが、その後ピリオド演奏というのが流行し、ベームのスタイルは古くさいとされてしまいました。ベームの指揮はややもするとくどくなり、その最たるものがブルックナーだと思います。意外にいいのはオペラで、専門家であるR・シュトラウスはもちろんですが、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」も最高の名演だと思います。まあ、こんな23枚組のCDを買うぐらいだから、私はベームが好きです。

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