スター・トレックの第2シーズンの”The Apple”を観ました。カーク達がある惑星を調査するためにそこに転送装置で降り立ちましたが、そこはまるで人間のイメージする、天国、エデンの園のような星でした。しかし上陸組の一人がある百合のような花が出す毒素で死亡したり、天気が急変してまた別の一人が雷に撃たれて死んだりと、決して平和な星ではありませんでした。そうこうしている内にスポックが一行を追跡している原住民のような者を発見し、カークが捕らえて問い質します。その者が言うには、すべての食物や楽園のような環境はヴァールという神のようなものが準備してくれており、誰も年を取らず病気も無く、ヴァールにすら仕えていれば何の不安も無い文字通り楽園でした。しかしカーク達はそのヴァール(明らかに旧約聖書に出て来る黄金の子牛の像で祭られるバール神を使ったネーミングです)が単なる機械であることを突き止めます。しかしそのヴァールによってエンタープライズ号はその星に少しずつ引き寄せられて、そのまま行くと激突して爆発してしまいます。ヴァールはやがてカーク達の中のヨーマンの女性とチェコフがキスをしているのを原住民が見て真似をしたため、カーク達が危険な存在であると判断し、殺そうとします。カーク達を襲って来た原住民と戦って彼らを閉じ込めたため、ヴァールに対してエネルギーを補給する者がいなくなり、ヴァールの力が弱っていた所にカークがスコットにフェーザーでの攻撃を命じ、結局エネルギーを使い果たしたヴァールは死んでしまいます。カーク達は原住民に今後は自分達の判断で生き、お互いに愛し合うように言います。しかしそれはある意味原住民達の楽園からの追放であり、カークはサタンの役目を演じてしまった、といういかにもキリスト教徒が考えそうな話でした。