本日のNHK杯戦を囲碁は、黒番が村川大介9段、白番が藤沢里菜女流本因坊の対局です。この二人は意外にも初対局です。この碁の最初の焦点は左辺で、黒が左上隅からの壁をバックに左辺に打ち込み、戦いとなりました。ここでの折衝で黒に誤算があり途中で白が左上隅への渡りを見せた時、手を抜いて右辺を打ったのがどうだったか。結局その後黒は左辺白に付けた所で反発され、白1子を取って左辺を分断したものの、左辺下方ではみ出されて左下隅の黒2子を味良く取り込まれ、白地30目弱が味良く確定し白のリードとなりました。その損を取り戻すべく黒は右辺の白を攻めました。今度は白に誤算があり、封鎖された右辺の白に2眼がなく、取られてしまいました。しかし下辺に出て行って黒地を割る手があり、白も再度挽回しました。そこからは闇試合となり、振り替わりもあって、黒のリードが続きました。最後は右上隅に取り残された黒2子を白が取れるかどうかが勝敗の鍵になりました。しかし黒は白の包囲の薄みを付いて中央に連絡し無事生還しました。これで白の投了となりました。