トワイライト・ゾーンの”No Time Like the Past”を観ました。物理学者のポール・ブリスコルは、20世紀の戦争と核兵器の恐怖が続く現状に嫌気が差し、同僚の手助けでタイムマシンを開発し、それによって過去に行って現在を変えようとします。まずは1945年8月6日の広島に行き、現地の警察官に原爆投下を警告し、女性と子供だけでも避難させるように勧めますが、狂人扱いされただけでした。次に1939年8月の第2次世界対戦の勃発寸前のドイツに行き、そこでヒットラーを狙撃しようとしますが、銃は不発でした。次に1915年5月6日のルシタニア号に乗船し、船長にコースを変えないとUボートの魚雷攻撃で沈没すると言いますが、ここでも彼の説得は無意味でした。結局過去は変えることが出来ないのだと、ブリスコルは悟り、次に1881年のインディアナのホームヴィルという小さな町に行き、そこに定住しようとします。しかし彼が着いた次の日にガーフィールド大統領が狙撃されることを思い出します。しかし彼は何もしないことを決意し、歴史通り大統領は狙撃されます。ブリスコルはその町である下宿屋に住み始めましたが、そこの住民の一人がアメリカの帝国主義を推進することを主張するのに対し、これから起こる戦争の例を挙げて反対します。彼のそのような姿勢は小学校教師のアビゲイルという女性で、父親と兄を南北戦争で失っていた女性を惹き付けます。二人は惹かれ合いますが、ブリスコルは彼女の小学校が次の日に火事になり、12人の生徒がひどい火傷を負うのを知ります。最初は何もしない積もりでしたが、結局火事の原因となるランプを持ち込んだ行商人を去らせようとして、却ってその馬を暴走させて、火事の原因を自分で作ってしまいました。彼は反省し、アビゲイルに別れを告げ、自分の時代に戻って自分なりに努力して未来を変えることを決意します。という訳で、トワイライト・ゾーンといよりタイムトンネルのようなお話でした。