NHK杯戦囲碁 本木克弥9段 対 志田達哉8段(2025年11月16日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が本木克弥9段、白番が志田篤8段のどちらも7大タイトルの挑戦経験者同士です。(志田8段は今年の天元戦で一力遼天元に挑戦しましたが、惜しくも3連敗でタイトル奪取はなりませんでした。)この碁はがっぷり四つという感じで、最後まで微細な形勢が続きました。上辺左でいわゆる「鶴の巣ごもり」の形が出来て、それで白が守らずに黒に取らせたのも珍しいことでした。左辺で黒が白地を侵略して活きた代わりに中央がかなり白っぽくなったのですが、黒が下辺の白を脅かしつつ中央を上手く侵略して大きな白地を作らせなかったのが黒の勝因になりました。また最後の方で上辺の劫争いをしている時に、左辺を劫に弾いて新たな劫を作ってそれを劫立てにしたのも上手く、最後白の左下隅に置く手があり、白が一手手入れが要るということで、結局黒の1目半勝ちに終わりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA