フレドリック・ブラウンの「発狂した宇宙」

jpeg000 78フレドリック・ブラウンの「発狂した宇宙」を読了。先日読んだ「火星人ゴーホーム」が、「唯我論」(自分がいなくなったら世界は存在しなくなる)を扱った作品だったのに対し、それとは対照的な多元宇宙をテーマにした作品です。SF雑誌の編集人であった主人公が、月ロケットの事故によって多元宇宙の別世界に飛ばされます。この世界が自分の知っている世界とは共通点はあるものの、どこかずれていて、まるでスペースオペラの世界ですが、その理由は最後まで読むとわかるようになっています。SFしながら一方でスペースオペラのパロディにもなっています。また、別世界へ飛ばされた主人公が、異星人のスパイと間違われ、追われる展開もなかなかスリルいっぱいで読ませます。最後のオチも予想はできましたが、なかなか面白いものです。解説は筒井康隆が書いていますが、筒井康隆にもかなりの影響を与えた作品です。(「火星人ゴーホーム」は星新一に影響を与えています。)

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