スター・トレックの第2シーズンの”The Ultimate Computer”を観ました。M-5という人の代りに連邦のスターシップを完全にコントロール出来るというコンピューターが開発され、それをエンタープライズ号でテストすることになります。エンタープライズ号は20名だけを残して後は退艦しました。こういう話はもうワンパターンの展開が読めているのですが、案の定、途中でコンピューターが暴走してまずは無人の輸送船を光子魚雷で攻撃して撃沈します。またM-5の防衛・攻撃能力をテストするために、連邦の他のスターシップ3隻がやって来ますが、それらの演習のための攻撃をM-5は本物の攻撃と思い、人間をはるかに上回るスピードで3隻を攻撃し、乗組員1,600名が命を落とします。連邦からはエンタープライズ号破壊命令が出ます。M-5の開発者のデイストローム博士は、M-5には人間と同じように考える能力を与えたと言います。カークはM-5に対し、M-5が1,600名もの人間を殺したことを伝え、殺人の罪は何か、と問いかけます。殺人の罪は死をもって償うこととして、M-5は機能を停止し、またエンタープライズ号を無防備の状態に置きます。(M-5には演習であることは知らされていなかったので、M-5から見たら正当防衛なので、この判断は変ですが。)カーク達は何とかエンタープライズ号のコントロールを取り戻しますが、シールドもエンジンもわざと切ります。カークはウェズリー船長が無防備な敵を攻撃することはないだろうという所に賭けて、何とか攻撃を回避することに成功します。
という訳でありがちな話なのですが、ただこの話がTVで放映された時はそういうコンピューターはまったくの想像だけのものでしたが、今やAIが運転する車が出てきており、この話と同じようなことが起こらないという保証はないでしょう、ということで今の時代には意味があるエピソードでした。