トワイライト・ゾーンの”A Quality of Mercy”

トワイライト・ゾーンの”A Quality of Mercy”を観ました。時は1945年8月6日、日本人ならすぐに何の日か分る日です。場所はフィリピンのミンダナオ島でした。あるアメリカの歩兵部隊が、洞窟に閉じ籠もった20人くらいの日本人部隊を見張っていました。ベテラン軍曹のカウサラーノは、中の日本兵が傷ついてほとんど戦う力がもう残っていないことを知っており、その洞窟を放置したまま先へ進もうとします。そこに新任少尉のカテルがやって来て、日本兵の皆殺しのための攻撃を命じます。カテルはまだ戦場の経験が浅く、ともかく敵は皆殺し、という考え方しかありません。しかしカテルが双眼鏡を落した瞬間、彼はタイムワープし、1942年5月4日のコレヒドールに移動し、何と日本兵ヤムリ(おそらく家森、八森、ヤモリの間違い、あるいは山森)になってしまっています。その日は日本軍によるアメリカ軍のコレヒドール要塞への総攻撃の日でした。ここでは逆にアメリカ兵が20名程度洞窟の中に傷ついた状態で潜んでいました。ヤムリは上官に、アメリカ兵は傷ついているので、攻撃しないで先へ進むべき、と意見しますが、上官はアメリカ軍は皆殺しだ、それが戦争だ、と聞き入れません。総攻撃の開始の瞬間、ヤムリはまたカテルに戻り、時間も1945年8月になります。そこでは後方部隊から、広島に落した新型爆弾の威力で日本はもうすぐ降伏するだろうから、これ以上攻撃を続ける必要は無い、という指令が来ます…
大平洋戦争の話はこれで2話目ですが、前回もフィリピンの話でした。たまたまなのか、脚本家達に実際にフィリピンで戦った者がいたのかは不明です。ただ8月6日の段階で、日本が降伏するだろうはまだ希望的観測のように思います。

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