トワイライト・ゾーンの”A Passage for Trumpet”を観ました。ジョウイー・クラウンは腕のいいトランペット吹きでしたが、アル中のため信用を失っています。元の店のマスターにもう一度雇ってくれるよう頼みますが断られます。自棄になった彼はトランペットを質屋に売り、その金で酒を飲みます。その後走ってきたトラックに向かって飛び出しはねられて気絶します。しばらくして彼は目を覚まします。しかし辺りの誰一人として彼を認識しません。元働いていた店に行って見ても同じでしたが、そこで彼は誰かがトランペットを吹いているのを聞きます。その男はジョウイーを認識してくれました。その男によると、この世界ではむしろジョウイーだけが生きており、他は死んでいるようなものだと言います。そして彼にこのまま死んでいくのか生き直したいのかを尋ねます。ジョウイーはもう一度生きたい、と言います。それを確認したらその男は去って行きました。去り際に名前を聞いたらゲイブ、正式にはガブリエルと答えました。(キリスト教では天使ガブリエルは終末の日にトランペットを吹いて死者を蘇らせるとされています。)次の瞬間、ジョウイーは車にひかれた状態に戻りましたが、幸いにどこも怪我していませんでした。ジョウイーをはねた運転手が警察と保険会社には内緒で、ということでジョウイーに金を渡しました。そのお金でジョウイーはまたトランペットを買い戻します。屋上でトランペットを吹いていたら、ナンというそこに洗濯物を干していた若い女性が「とても素敵な音楽ですね」と声を掛けて来て、ジョウイーは田舎から出てきた彼女にニューヨークを案内することを約束します。
というお話で、トワイライト・ゾーンというより教会のお説教に出てきそうな話でした。日本人にはガブリエルがトランペットを吹くというのはあまりなじみがないと思います。