アウター・リミッツの”Controlled Experiment”を観ました。英語のWikipediaによればアウター・リミッツ唯一のコメディータッチのエピソードだそうです。フォボス1とデイモスは火星人で、地球の監視のために送り込まれていました。(まあ手塚治虫のW3みたいな感じです。)彼らは地球人が何故殺人を行うのか(他の宇宙では見られない)のかを調べるため、ある殺人事件を詳細に調べます。それはある安ホテルのロビーでカーラという若い女性が、ロバートという男がエレベーターから出てきた時、拳銃で撃ち彼を殺します。フォボス1とデイモスは、時空をコントロールする装置で、このシーンを何度も繰り返したり、スローにしたり、逆回ししたり(要するに撮影したフィルムを巻き戻したりスローにしたりしているだけです)して、殺人の原因を「科学的に」把握しようとします。結局それはよくある三角関係で、ロバートが別の女性と二又かけていたからでした。フォボス1はそこで殺人を阻止するために銃弾の発射の後を超スローにして、弾丸を反らして殺人を防ぎます。しかし、助かった男性はカーラに別の女性と付き合っていたことを率直に認め、自分の気持ちを確かめていただけと言い、カーラにプロポーズし、カーラもそれを受けます。しかしその瞬間、フォボス1は火星から緊急アラートを受け取ります。フォボス1が助けた男は、自分が「不死の男」と思いこみ、自分の子供もそれを信じて独裁者になり、核戦争を始めてそれが宇宙全体に悪影響を及ぼして…ということになります。フォボス1は、元通り女性が男性を殺すようにするよう命令を受けますが、二人を助けたくなったフォボス1は偶然で助かるのではなく、金属製煙草ケースが弾を止めたことにします。フォボス1は地球人が理解出来ないものの、地球が好きになり、デイモスと共に地球に留まることを決めます。
スター・トレックでも、大不況時代のアメリカに間違って行ったドクター・マッコイがある女性を交通事故から救ったために歴史が変わってナチスドイツが勝つことになる、というのがありました。
まあ撮影のフィルムの量が節約出来て、それでまあまあ面白い話になっていて良かったと思います。