スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Royale”を観ました。クリンゴンの宇宙船よりセータ3という人が住めない惑星の軌道を漂う地球の宇宙船の残骸を発見したという連絡が入り、エンタープライズ号が調査に向かいます。その残骸には”NASA”のマークと星条旗がついており、21世紀の中頃に打ち上げられたものでした。しかしその時代にここまで来れる技術はまだありませんでした。その内エンタープライズ号は人の住めない星の上に奇妙なビルのようなものを見つけ、そこにライカーとデータ、ウォーフが転送されます。そこの静かな空間の中に何故か回転ドアがあり、3人は中に入ります。そこは何と20世紀のラスベガスのカジノで「ホテル・ロイヤル」という名前でした。その中では3人はエンタープライズ号と通信出来ず、また元の回転ドアから出ていこうとしても元に戻ってしまい、中に閉じ込められてしまいました。その内データがホテルの中に本物の人間のDNAを見つけ、調査に行くと、それは21世紀のNASAの宇宙飛行士の死体でした。彼の日記を見て、その宇宙飛行士のロケットは何かのエイリアンにより汚染され、そのエイリアンが贖罪のため全員をその星に連れて行ったけど一人だけしか生き残らず、彼がたまたま持っていた二流の大衆小説の「ホテル・ロイヤル」の世界をそのまま再現した中に入れられました。彼はそこで38年後に死んでいました。3人はホテルボーイを銃で撃ち殺した男が回転ドアから出ていったのを目撃し、小説の通りに行動すれば外に出られることを思いつきます。そこで3人は小説中の3人の外国人投資家になり、データがサイコロを振って目を当てるギャンブルで、いかさまサイコロでホテル側に有利な目が出るようになっていたのを修正し、7を出し続けて勝ち続けます。ついに彼らはホテル側を破産させ、「気前の良い外国人投資家」を演じて、その半分でホテルを買収、残りを他の客等に上げてしまいます。それで最後は小説の通りホテルから出て行くことに成功します。
大体エンタープライズ号の中に似たような装置があるのだから、最初から仕掛けは分った筈で、ちょっとその辺りのひねりがイマイチです。ちなみにピカール船長が「フェルマーの最終定理」を解こうとして出来ない様子が描かれていますが、1995年に完全な証明がされていますので、このエピソードはその前のものです。