スタートレック・TNGの”The Defector”を観ました。連邦の宿敵ロミュランとの一触即発のエピソードです。中立地帯を逃げるロミュランの偵察機からエンタープライズ号にSOSが入り、エンタープライズ号はその機を保護し、セタールと名乗るロミュラン人を受け入れます。セタールは戦争を止めるために来たといい、ロミュランが秘かにニルヴァーナIIIという中立地帯の星に連邦攻撃のための基地を作っていると言います。セタールの言っていることは証拠が何もないため、ピカードは最初は疑っていましたが、データがニルヴァーナIIIから何らかの信号が出ていることを突き止め、中立地帯への進行という条約違反を犯してその星に向かいます。しかしその星には何も無く、セタール(実は提督のジャロック)はそんな筈は無い、と言った時にエンタープライズ号はロミュランの宇宙船に囲まれます。ロミュランはエンタープライズ号が最初に条約違反を犯したとしてエンタープライズ号に降伏を勧告します。ジャロックが戦争に反対していたのは事実で、ロミュランはそれを利用してジャロックに偽の情報を流し、ジャロックの忠誠心を試すのと、もしジャロックが連邦側に走ったら、それを使って連邦を先に条約違反に追い込もうという陰謀でした。しかし、エンタープライズ号には秘かにクリンゴンの宇宙船がクローキング技術を使って同行して来ており、戦力は互角になり、ロミュランは諦めて引き返します。というちょっと凝ったストーリーでしたが、ロミュランって確かバルカンと先祖は同じという設定だった筈ですが、理性的というより好戦的で陰謀を巡らすのが好きという完全悪役設定なのがちょっと面白かったです。騙されたジャロックは家族への手紙を残して自殺します。